SG ファントムストライク スコードロン レビュー 2021.02.14 04:13 今回のレビューは、トランスフォーマー シージ より、“SGーEX ファントムストライク スコードロン” です。 “戦え! 超ロボット生命体 トランスフォーマー” に登場したジェットロンの1人、“航空兵 スカイワープ” がサイバトロンモードの姿でシージに参戦。 3体のバトルマスターを従えた攻撃中隊セットで、タカラトミーモール限定発売となりました。 先日のSG ラチェット同様、海外で限定発売されたものの日本導入版になります。 初期ジェットロントリオのなかではスタースクリームは当然として、サンダークラッカーも一般販売されるなか、なぜかスカイワープのみが限定扱い。 単体ではなく、バトルマスター3体がセットになった豪華仕様という意味では、ラチェットやブルーストリークよりも特別感はあるものの、なんでトリオで揃えたい面子のうち1人だけ限定? と思いましたね。 しかも日本では一向に発売される気配もなく、もうネトフリ版のホットリンクに代役を任せようか・・とか思っていたところにようやく、ですね。 結果として1年ほど待たされたことになりますが、まぁ無事に日本でも発売されてよかった。 同日にはやはりモール限定ではありますが、アースライズ版のスカイワープ & サンダークラッカーのセットも発売になりましたので、サイバトロンモードとアーズモード、2パターンのジェットロントリオが同時に揃うことに。 アースモードの2人については、また後日レビューを書きたいと思います。 まずはサイバトロンモード、レビューしていきます。パッケージ 以前レビューしたラムジェット & ダージ、プロール & アイアンハイドと同じように、前面にイラストが描かれたものになっています。 実際の発売順はもちろんこちらが先になるわけですが。 なお、ファントムストライク スコードロンを直訳すると、“幻影攻撃飛行中隊”というような日本語になります。 スカイワープを中心とした飛行攻撃部隊、ということなのでしょうね。 もっとも、単独で飛行できるのはリーダーのスカイワープとテラー・ダクスティルの2人(1人と1匹)だけですし、規模としても中隊というよりは小隊ですが。スカイワープ ディセプティコン初期の中核戦力、ジェットロントリオの1人。 地球で最初に目覚めたトランスフォーマーで、まっ先にメガトロン復活のために動いた忠臣という一面もあります。 得意技は、その名の通りワープ。ただ距離と精度は反比例するもよう。ロボットモード 先に発売されたSG スタースクリーム、サンダークラッカーの流用。 サンダークラッカーはスタースクリームから表情(フェイス部の造形)が変更されていましたが、今回のスカイワープは表情もスタースクリームと共通なので、彼の完全なリカラーとなります。 とはいえ、ほぼただのリカラーという仕様は、オリジナルトイに始まりこれまでに発売されたリメイクアイテムもだいたいそうなので、今さら手抜きだなどとは思いません。 初代ジェットロンとはそういうものです! しかし、あらためて見ても格好いいですね。 正直、スカイワープに格好いいというイメージはあまりなかったんですが(笑)。 いや本当、このシージ版サイバトロンモードのジェットロンのデザインは素晴らしいです。 そのせいで、本命であるはずのアースモードが霞んでしまうという・・ ウェザリング箇所は胸部と前腕、脛、そして背面のウイングと、スタースクリーム、サンダークラッカーと同様。 多少の位置のズレはありますが、形状も基本的に同じです。 先にも言ったように、表情(フェイス造形)はスタースクリームと共通のはず・・なんですが、 うちのコは塗装の妙(ミスとは言わない)でなんかふて腐れてるような顔に。付属武装HPI ナルレイ レーザー ランチャー これもスタースクリーム、サンダークラッカーと共通の色違い。 左右の肩に装備するのがデフォルトですが、もちろん手に持たせることもできます。 銃口部分は3㎜軸になっており、このセットにも付属の各種エフェクトパーツの取り付けが可能です。ビークルモード 初代アニメのOPでもお馴染みの三角ジェット機にトランスフォーム。 ガワ変形に近いものがありますが、見ためはアースモードに近いロボットモードから地球上のジェット機とはまったく違う・・それでもちゃんと雰囲気はジェットロンなSFジェット機に変形する様は楽しいです。 精度も非常によく、機首から本体、ウイングと表面が綺麗に繋がるのが気持ちいい。 表面全体に広くウェザリング塗装されています。 シージの一つのウリ(?)だったウェザリングですが、このジェットロン型のそれが1番効果的だったったように思います。バトルマスター すべて既存アイテムのリカラーですが、それぞれ固有のキャラとして3体がセット。 なお、全員スカイワープとは縁もゆかりもありません。シュルート 中隊員その一。 そもそもはダブルターゲットマスターであるスピニスターの相棒1人。 スピニスターと相方のシンジはそれぞれ単体で一般販売されましたが、彼だけが限定扱いで、奇しくもトリオで1人だけ限定扱いにされる、というところにスカイワ-プとの共通点があります。ロボットモード シージで発売されたバトルマスター、エイムレスのリカラーです。 ほぼ同じ型にブローパイプ、カリバーストがいますが、彼らとは腕部と脚部、背部の武器パーツの形状が違います。ウエポンモードインセンダイアリー レイジ キャノン 2連装の銃に小型グレネード(?)を備えた武器にトランスフォーム。 エフェクトパーツは電撃風の形状。 エイムレスのものと形状は同じですが、色が変わっています。テラー・ダクスティル 中隊員その二。 たぶん新キャラですね。ビーストモード メカプテラノドンですね。 やはりシージのバトルマスター、テラクサドンのリカラーです。 頭部と脚部、ウイングを可動させれば飛行形態にすることができます。 ただ、この状態でディスプレイする手段についてはとくに考慮されていません。ウエポンモードダブルエッジ フランクストライク アックス 両刃の斧にトランスフォーム。 エフェクトパーツは斬撃というより打撃、衝撃イメージのボリュームのあるもの。 やはりテラクサドンに付属のものの色違いです。フレイカス 中隊員その三。 本来はターゲットマスターになったスカージの相方。 スカージは、ザ・ムービーにおいてサンダークラッカーとシャープネル(キックバックも?)がユニクロンの力で融合、新生した姿ですが、同様にスカイワープとボンブシャルが融合、新生したのがサイクロナスなので、どうせセットにするならサイクロナスがターゲットマスターになったときの相棒のナイトスティックにすれば、まだ辛うじてスカイワープとの関係性が感じられたのに・・ロボットモード シージ バトルマスターの(日本での)第1弾、ファイヤードライブ、およびシンジのリカラー。 なぜかパッケージ裏の宣材画像と現物とでは配色が逆転しています。 こっちの色のほうがよかった・・ウエポンモードツインバレット TL レーザー TLはなんの略なのか・・ 2連装の銃に小型グレネード搭載した武器にトランスフォーム。 おおよそシュルートの変形する武器と似た感じですが、こちらのほうがグレネードの装弾数が多いですね。 エフェクトパーツはオーソドックスな射撃エフェクトで、ファイヤードライブに付属のものの色違いです。 バトルマスター3体フル装備で。 単体ではナルレイ レーザー ランチャー2丁だけというシンプルな武装だったスカイワープが、遠近あらゆる距離に対応可能な万能戦士に。比較画像 シージ版ジェットロントリオ集合。ロボットモードで。 まぁ、ほぼただの色違いです。でもしっかり個性がわかるカラーリング。 たとえ姿かたちが変わろうとも、この配色は彼らだとすぐ認識できます。 ビークルモードでも。 こうなるともう、本当にただの色違い。 この並びで見ると、スカイワープは機首も黒いほうがよかったかな。 ここにレインメーカーズ、ホットリンク、そしてレッドウイングを加えた総勢8機が、シージ版ジェットロン(シーカーズ)の全容となるのでしょうか。 そういえば、最後のレッドウイングは結局日本で発売されないんでしょうかね。 なんか匂わせる雰囲気はあったのに、その後なんの情報もない。 どちらにせよ、僕はこの3人以外購入するつもりはありません。 さすがにボイジャークラスで9割以上同じものを7つも8つも買うのはキツい・・デラックスクラスなら考えたかもしれませんが。 SG スタースクリーム + エイムレス の レビュー SG バリケード & サンダークラッカー レビュー アースライズ版(アースモード)と。ロボットモードで。 プロポーションはけっこう違います。 アースモードもなぁ・・アニメデザインの再現という意味では素晴らしいと思うんですが、このサイバトロンモードと比較すると、見ため以外の面でもどうしても・・ねぇ。 あ、肩の色だけ違うんですね。 ビークルモードでも。 形状はまったく違いますが、なんとなく同じ個体という雰囲気はある。 こちらも、機首の配色が違っていますね。 バトルマスターたちも。ロボットモードで。 上が流用基。左から順にテラクサドン、シンジ、エイムレスです。 真ん中はファイヤードライブを持ってくるべきだったか。 ウエポンモードでも。 バトルマスターも、せめて武器部分にもう少しバリエーションが欲しかったかなぁ。以下、画像 まずスカイワープ単独で。 シージでも比較的初期の型ということもあり、アースライズの最新アイテムと較べると可動面では少し見劣りするところもあります。 しかし、本人のアースモードよりは・・ 変形時には180度(実際には360度)回転可能な腰部もロボットモードでは背部パーツの干渉で気持ち捻れる程度。 足首のスイング範囲も狭いので、状況によっては自立が困難なこともあります。 一方、変形都合で脛の裏面外装が沈み込む構造になっており、膝は深く曲げることが可能。 おかげで立て膝もなかなか綺麗に決まります。 肩間接は斜め前方に引き出すことが可能で、肩の武器を正面に向けるポーズがとれます。 ジェットロンはこれができにゃあ。 なおアースモード・・ また、スタンド対応穴は定番の腰裏ではなく股下にあります。今回はあまり緩くありませんでした。 ビークルモードでも専用のスタンド対応穴を裏面に完備。 後部の3連ノズルは5㎜穴なので、タイタンクラスやコマンダークラスに付属する大型のエフェクトパーツを付けることでジェット噴射を再現可能。 バトルマスター装備。 射撃武器の両手持ちで。 あまりイメージにない格闘戦も。 ビークルモードでも。 テラー・ダクスティルの取り付け位置に困ります・・ ついに揃ったジェットロンントリオ。 あまり仲は良くなかった気がしますね。なんか早速もめてるっぽい。 でも命令なら仕方ない、3機編隊で出撃。 それぞれにバトルマスター装備でオートボットを攻撃だ! 悪の幹部勢揃い。 全員ボイジャークラスのこの圧倒的存在感よ。 やっぱデ軍のほうが集合図は迫力あるよなぁ。 フレンジーも欲しい・・ 一方その頃・・ 遅れてごめん。 というわけで、チーム スピニスターもようやく揃いました。 まぁ、ターゲットマスター(バトルマスター)のほうは、オリジナルとは全然違う見ためですけどね。 SG スピニスター レビュー 以上、“SG-EX ファントムストライク スコードロン” でした。 1年近くお預けを食らいましたが、ようやく初代ジェットロントリオをサイバトロンモードを揃えることができました。 意外とこの3人が同じフォーマットで揃うことは珍しいので、感慨も一入です。 しかもアースモードも同時に揃ったのだからなおさら。 ロボットモードでの抜群のプロポーションにツボを押さえた可動、程よい難度の変形、ビークルモードでのまとまりのよさ、シージ ジェットロンの出来のよさは今さら言うまでもないかと思います。 トリオのうち1人だけが限定発売となり、状況によっては入手困難になってしまったことは残念でしたが、バトルマスターが3体付属する豪華仕様で、この1セットでシージのコンセプトをがっつり体験できるという意味では、価値のある限定版という感じはします。 ただ、それはすなわち入門用として非常によいセットということでもあるので、やはり一般販売すべきものだったんじゃないの? とも思う。 なんにしてもこうして手に入れられたんだからいいや。 ありがとうタカトミ。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。