【図書1】BLUE GIANT
アコラボ博多の森教室図書
記念すべき1冊はこれ
BLUE GIANT(石塚真一)全10巻
高校生の大くんが世界一のジャズプレイヤーを目指すお話。
10巻で完結してて、
第2部がBLUE GIANT SUPREME、
第3部がBLUE GIANT EXPLORERと続いてく。
なんでこれを1冊目に選んだかというと
うちのレッスン室の本棚には絶対必要な漫画だからです!
音楽やってる人、音楽じゃなくても今何かを目標にしてがんばってる人、
みんなに読んでほしいからです。
音楽って、真剣にやればやるほど幾度も壁にぶち当たって苦しい局面が出てくるよね。
そりゃもうエンドレスで。
そんな時にこの漫画を読むと
「あ、弾こ」って思える。
くよくよ考えるよりも弾かんとなって、弾きたい欲が湧き上がってくる。
なので必要なのです、壊すべき壁が多い私には。
とにかく熱量が凄いです。
演奏する描写の迫力。
鍵盤を叩いてからハンマーが弦を叩くまでの、音が生み出されるコンマ何秒の瞬間的な過程。
これを見てアコーディオンの鍵盤を押してから音を奏でるまでの過程を、さらに意識的に想像するようになった。
鍵盤を押して空気穴のフタを開けて、蛇腹で空気を送り込んでリードを震わせる瞬間、その立ち上がりから鳴り終わり、リードの振動が止まるまでを。
これを想像するかしないかで圧倒的に音色が違う。
あとこの玉田くんのドラムとか。
玉田くんはいいよね。実直。
何度も勇気づけられたなあ。
と、素敵な若者達のお話ですが、この漫画には
「素敵なおじさんおばさん達」がたくさん出てきます。
私の推しを決めるならこの人
大くんのお師匠
ジャズプレイヤーになるっていう衝動と吹きまくる激動だけだった大くんを導いてくれるおじさん。
好き。
この漫画は様々な出会いがテーマのようで
主人公を導いてくれる人達と、
主人公に出会って影響を受け導かれる人達のお話。
それは老若男女、小さな子供からご老人はたまたワンコやニャンコまで、いろんな関わりを丁寧に描いてくれてる
大くんとその仲間たちに出会い、その若さと激情に当てられて再び熱を帯びだすおじさんおばさん達。
きっとこれを読んだ人達も、その中の1人になるんじゃないかな、私を含めて。
世界一を目指す大くんの、日本編と言える全10巻、
かなりオススメですよ!
※追記
漫画アプリで購入した漫画なので長い間紙で持ってなかったけど、博多の森教室下宿人のオカちゃんが全10巻寄贈してくれました。ありがとうございました!