【LIVE REPORT】Vol.4 さかいゆう
American Express presents InterFM897×COTTON CLUB
THE ROOTS OF MUSIC Vol.4 さかいゆう
2016.9.30 fri. @COTTON CLUB
(Photos by 高田梓)
<LIVE REPORT>
9月30日(金)、10月1日(土)にCOTTON CLUB(東京・丸の内)で「American Express presents InterFM897×COTTON CLUB THE ROOTS OF MUSIC Vol.4 さかいゆう “RESPECT Vol.2”」が開催された。このイベントはInterFM897とCOTTON CLUBがタッグを組み、アーティストが自身のルーツ・ミュージックのカバーをお届けするプレミアムなライブシリーズ。第1弾・森高千里、第2弾・佐藤竹善、第3弾・BENIに続きさかいゆうが登場した。
さらに、今回はさかいゆうがRESPECTする洋邦それぞれ2アーティストの曲をカバーするイベント"RESPECT"とのコラボレーションが実現。
スティーヴィー・ワンダーと美空ひばりを、さかいゆうがどのようにカバーするのか注目の中、MC・RIOの紹介でバンドメンバーが登場。
続いてさかいゆうが登場し、会場からは自然と拍手が起こる。ステージで一礼をするとグランドピアノに座りメロディーを奏で始め、ファルセットを効かせた歌声にバンドメンバーも交わり、スティーヴィー・ワンダーの全米No.1ヒット曲「Superstition」で本編がスタート!ブレイクを挟んだまったく新しいアレンジで、最後はシャウトを披露。
「ありがとう」と観客に送り、続く2曲目「真赤な太陽」を演奏。曲のタイトルにちなんだ真っ赤なライトに照らされダンサンブルなビートにブルージーなギター、ベースソロが重なる。
曲が終わるとキーボードに移動。「コットンクラブはいつも観に来ている会場。ライブをやるのは初めてで、ステージからの景色に感動してます!」と語り、観客に手拍子を誘い披露したのが美空ひばりの最高売上シングル「柔」。演奏後は「この曲は弾いても歌っても楽しい!」と噛み締めたような表情を見せた。
再びピアノに移るとゲストボーカル大和田慧を招き入れスティーヴィー・ワンダー「Isn’t She Lovely?」を披露。続いて、怪しげなピアノの低音とともに始まったのが、なんと1952年発売、美空ひばりの「お祭りマンボ」。半世紀以上も前の曲をさかいゆうのファンキーなアレンジで現代に蘇らした。
立て続けに1974年グラミー賞最優秀アルバム部門受賞の「インナービジョンズ」から「Golden Lady」を演奏。曲が終わり、ステージにさかいゆうとギターの2人きりになったところで、美空ひばりの生前最後のシングル「川の流れのように」を披露。演奏前のMCで「この曲は小学生の時に歌詞は分からずとも大事なことを歌っているんだろうと思った。」と語るように一言一言を大切に紡ぎながら客席に歌声を届けた。
続いて、この日の2ndステージのためだけにスティーヴィー・ワンダーの「Lately」をシンプルな弾き語りで演奏。
再びバンドメンバーがステージに登場。曲を始める前にスティーヴィー・ワンダーのマニアックな制作秘話を語り「Higher Ground」をスタート。ファンクな曲調にこの日一番の盛り上がりをみせ、本編は終了。
すぐさまアンコールの拍手が巻き起こると、さかいゆうが再び登場し、バンドメンバーとゲストボーカル大和田慧を一人ずつ紹介。「美空ひばりさんの曲の中で一番好きな曲。」と語り「愛燦燦」を演奏。歓声に包まれる中、深く一礼しステージを後にした。
途中のMCで「偉大なる先人達をリスペクトして、カバー以上のことをしたい」と語ったさかいゆう。ファンキーにブルージーに、そしてジャシーに縦横無尽に”さかいゆう流”にアレンジした演奏は、リスペクトの先にある”新たなる発見・可能性”に気付かされた特別なステージになった。
【SET LIST】
M1. Superstition (Stevie Wonder)
M2. 真赤な太陽 (美空ひばり)
M3. 柔 (美空ひばり)
M4. Isn’t She Lovely? with 大和田慧
M5. お祭りマンボ with 大和田慧 (美空ひばり)
M6. Golden Lady (Stevie Wonder)
M7. 川の流れのように (美空ひばり)
M8. Lately (Stevie Wonder) ※9/30(金) 2nd Stageのみ披露
M9. Higher Ground (Stevie Wonder)
EN-1. 愛燦燦 with 大和田慧 (美空ひばり)