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今日は鉛バッテリー電気自動車のコムスでお出かけしました。

2021.02.17 09:05

大阪では緊急事態宣言が継続しており、我が家では主に近距離での移動が中心になっています。


そんな中で久しぶりに登場したのはトヨタ車体製コムスです。


この車は1人乗りの原付自動車(ミニカー)で鉛バッテリーを6直列72Vで駆動させます。

街中を走行する分には問題ない走行性能ですが、実用性はどうでしょうか?

今回は往復28キロを走行して検証してみました。

トリップメーター0キロ バッテリー満タンからスタートします。

車両重量は400キロを超えていますが…

独特の駆動音を響かせながら制限速度60キロの幹線道路でも問題なく走行できます。


ただし…

このような高架道路の入り口前では十分加速できないと徐々に速度が低下していきます。

ただ、勾配区間でも時速50キロくらいまでは原付バイククラスの加速は可能です。

50キロを超えて60キロまでは伸びが鈍化しますが、平地区間であれば70キロまで加速することができます。

また、下り勾配や減速時は回生ブレーキがしっかり効いてくれるので、下手なクルマよりブレーキの安心感があります。

アクセルペダルから足を離した惰性走行でも回生ブレーキが作動し、上の写真の下り勾配でアクセルを離しても緩やかに減速していきます。

ABSはついていませんが、なくてもしっかり止まってくれるので問題ないです。


なんやかんやで28キロを走行してバッテリー残量は半分を指していました。

車両は4年目。バッテリー性能が低下する冬季でこの結果は上々でしょう。

(カタログ上での満充電での走行可能距離は57キロです。)

ただ、少し気になることがありました。

バッテリーゲージは8メモリあるのですが、残量半分くらいから体感でパワーが1割程度低下しました。これは駆動用バッテリーに使用されている鉛バッテリーの特性が関係しているのではないかと考えています。

鉛バッテリーは放電していくことによって電圧がどんどん低下していきます。

パワーダウンしたように感じたのはこれが原因なのでしょう。その証拠にここからメモリが減っていくとさらにパワーダウンを感じます。


リチウムイオンバッテリーを搭載すれば、間違いなく航続距離は伸びるでしょうしバッテリーの重量は数十キロ削減できるでしょう。鉛バッテリーに対して電圧の低下は緩やかなのでパワーダウンを感じにくいといういいことづくめにも思えますが、個人的にはこのクルマは鉛バッテリーでもいいやと思っています。


まず、このクルマは長距離を走行することを目的としたものではありません。

近距離や狭い路地などを走行することを目的としていますので、快適性などもそれに合わせたものになっています。


メーカーさんもコムスは

Cちょっと

Oお出かけ

M町まで

Sスイスイ

と近距離用にいかがですか?というスタイルで販売しています。近距離利用でこまめに充電する使い方をする事でバッテリーが長持ちするという寸法です。

そう、キャンピングカーのサブバッテリーと一緒ですね。もちろんバッテリーを空まで使うことは可能ですが、長時間乗車は疲れますので私はバッテリーを一回で使い切る運用はせず、残量5〜8割で充電しています。


他のユーザーさんで日産リーフのリチウムイオンバッテリーに交換された方もおられるのですが、私はこのクルマで30キロ以上走るのは疲れますので、鉛バッテリーで十分です。(笑)

トヨタはこういったクルマを作らせたら本当にうまいですね。過放電させないような絶妙な装備やセッティングになっています。


小さな電気自動車ですが、我が家にはなくてはならないコムス君これからも持ち前のフットワークで大活躍してくれるでしょう。