滋賀県道319号竹生島線
明けましておめでとうございます。
2021年最初の投稿ですが、撮り溜めしてあるネタとなります。
早く自由にどこでも旅できるようになりたいですねぇ。
さて、今回紹介するのは異質な県道。
全国を見渡しても、これと同じものは数えるほどしかないでしょう。
なにはともあれ、ご覧あれ。
レポスタート!
どこやねんって話ですよね。
ここは滋賀県の中心にほど近い場所。
滋賀の中心、何かわかりますね。
琵琶湖のど真ん中
ここは琵琶湖にいくつかある大きな島の中でも、特に観光で有名な島です。
竹生島(ちくぶしま)
面積0.14㎡は琵琶湖全体の島の中でも2番目の広さ。
ちなみに1位は沖島、日本で唯一の淡水湖にある有人島です。
じゃあ竹生島は完全な無人島かと言われればそういうわけでもなく、昼間のみ人がいる半有人島といったところですね。
ちなみに冬季は完全無人島になります。
こちらには都久夫須麻神社(つくぶすまじんじゃ)と宝厳寺(ほうごんじ)の2つの寺社があり、かつては神仏一体の聖地として知られていました。
さらにここは弁財天信仰の聖地でもあり、厳島神社、江ノ島神社と並んで、日本三大弁財天の一つに数えられているのだそうです。
まさに聖地に相応しい土地ですね。
しかし、僕は参拝に来たのではない(いや、もちろん参拝はしましたが)。
道の探索に来たのです。
じゃあ、ここにはなにがある??
県道がある!!
指定だけでなく、この石碑の設置が素晴らしい。
現地に証拠があるというのはそれだけで探索のモチベーションが上がります。
滋賀県道319号竹生島線
(ちくぶしません)
まさに名は体を表す。
全線にわたって車両通行不可であることは言うまでもありません。
というかまず島内に車両がありません。
そしてここ、一時期巷で話題になった階段国能の県道版、階段県道でもあります。
ここもちゃんと県道指定区間。
いろんな要素が詰め込まれてます。
そもそも県道区間の半分以上に屋根があるって状況もかなり異常。
県道の特異点ここに極まれり。
都道府県道は道路法によって以下の基準で選定されています。
1.市又は人口5000人以上の町(以下これらを「主要地」という)とこれらと密接な関係にある主要地、港湾法第2条第2項 に規定する重要港湾若しくは地方港湾、漁港漁場整備法(旧称・漁港法)第5条に規定する第二種漁港若しくは第三種漁港若しくは飛行場(以下これらを「主要港」という。)、鉄道若しくは軌道の主要な停車場若しくは停留場(以下これらを「主要停車場」という。)又は主要な観光地とを連絡する道路
2.主要港とこれと密接な関係にある主要停車場又は主要な観光地とを連絡する道路
3.主要停車場とこれと密接な関係にある主要な観光地とを連絡する道路
4.2以上の市町村を経由する幹線で、これらの市町村とその沿線地方に密接な関係がある主要地、主要港又は主要停車場とを連絡する道路
5.主要地、主要港、主要停車場又は主要な観光地とこれらと密接な関係にある高速自動車国道、一般国道又は前各号の一に規定する都道府県道とを連絡する道路
6.前各号に掲げるものを除く外、地方開発のため特に必要な道路
この基準に当てはまるのなら「竹生島港」と「都久夫須麻神社と宝厳寺」を結ぶ2項目に当てはまるのでしょう。
しかしこういうパターンは他ではほとんど見られません。
県道指定をよく見てみると、アーケード区間から階段を上ってすぐに右折。
写真の道が指定されているようです。
ここはもちろん県道を辿ります。
その先にあったのはこの県道唯一の橋。
これは桟橋ですね。
橋のお名前は残念ながら判明しませんでした。
竹生島橋と仮称しましょう。
そしてこの鳥居で県道指定区間は終了となっています。
つまりちょうど神社の敷地までということでしょうか。
その土地がどこの持ち物なのかが影響しているということでしょうか。
なんか大人な事情がありそうですね。
アーケード区間から終点を振り返るとこんな感じです。
当たり前ですが非常に短い県道。
京都府道367号に匹敵する短さです。
向こうの方がちょっと短いか。
あそこも観光地関係ですからね。
この県道に訪れるには当然、船に乗っていく必要があります。
琵琶湖北部に浮かぶ竹生島には、沿岸の3つの港から定期便が出ています。
単純に観光に訪れるだけでも十分楽しめる島ですよ。
道路マニアとしては、この道は一度は経験しておかなければなりません(笑
以上、滋賀県道319号竹生島線編