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The Weekend Traveler

そう言えば、静岡の話

2021.02.16 01:13

Go Toキャンペーンなんて今となっては幻の施策が世間を賑わしていた頃の旅を記録しておく。

日頃から静岡最強説を唱えているわたしは、いつでも隙あらば静岡県をディスカバーしたいと思っている。

今回は県庁所在地でありながら浜松の陰になりがちな(と勝手に思っている)静岡市へ行ってきた。

髪が呪いレベルで長い頃の自分も懐かしいから記録しておこう。

さて、今回の目的は芹沢銈介美術館。

駅からちょこっとだけバスに乗ってそこから歩きコース。


旅のよしあしは天気に左右されることも多い。この日は秋だったのに暑いくらいの晴天。

全然ゴルフなんかしない人も素振りしたくなる青空。

知らない町にはモヤモヤが溢れてる。

地元横浜元町の犬たちは全員アウトですね。

15分くらい歩いたら突然視界が開けた。


テント?

キャンプ場?


え。

遺跡じゃね?

と、近づいてみると登呂遺跡だった…


確かに登呂遺跡の隣に美術館はあるみたいだったけど、こんなに唐突に遺跡ってあるものかい、とざわざわしながら、しかしいきなりの古代住居にアガりまくりの私たち。


デカイのよ、登呂は。

屋根のこのど迫力。

雨水がストローみたいに吐き出せるんだって。古代人、ジーニアス。

室内はこんな感じで究極のミニマルライフ。


今の登呂遺跡は完全レプリカなんだけど、とても立派でリアルで古代の生活がよくわかる。

その後、登呂遺跡博物館で知った一番の驚きが、登呂遺跡は先の大戦中に武器工場作ってた時に偶然発見されたってんだからなかなか新顔。

ここまで調査して復元して教科書にもしっかり載ってる遺跡として保護してるのは、静岡市のみなさま、ほんとグッジョブです。



登呂遺跡の周りには稲がたくさん実っていて、秋満開。

かかしかと思ったらリアル親子だった。

稲刈りイベントもやってたみたい。

思いがけず登呂遺跡が出現して、思いがけずエンジョイしてしまったけど、目的の芹沢銈介美術館へ。

日本を代表する染色工芸家の芹沢銈介さんは静岡市の出身。

この建物自体も誰だったか建築家の手がけたものらしくてとっても素敵。

古いけど本物感が充満した静謐な空間。

館内は撮影できなかったけど特別展もとてもよくて大満足。

静岡市立の施設だから入館料も安くて管理もとても行き届いていて、ほんとに素晴らしい。年パスあったら買いたい。

登呂遺跡博物館の屋上からは富士山も見えて、この文明、この文化レベルに絶景って…

静岡最強かよ。


と、浜松でも三島でも浮かんだフレーズがここ静岡市でも炸裂。

登呂遺跡と芹沢銈介に熱量注ぎすぎて腹ぺこなので登呂遺跡の道向かいにあったお蕎麦屋さんへ。

お蕎麦も美味しいけど乗っかってるやつとか薬味とかも美味しくて一瞬で消える一杯。

ここのお店はあべかわ餅のメッカだってことであべかわ餅も。

安倍川って言う川が近くに流れててそこを殿様が渡る時の腹持ちよい食として誕生したんだそう。

ただ餅米丸めるだけじゃなくて工夫して美味しい食べ物作っちゃうから日本人って勤勉というか貪欲というか。

おかげで、川も渡ってないし何の勤めも果たしてないけど21世紀の我らも美味しさは共感させてもらった。

翌日はまたお得意のエクストリーム出社で六本木へ舞い戻ったショートな旅だったけど登呂遺跡と芹沢銈介と安倍川もちがしっかりワープさせてくれたよい旅だった。

きっとまた行っちゃうな、静岡。


おしまい。