2018年1月台南弾丸ほぼ日帰り旅⑨旧台南県知事官邸。優美な官邸で建築美と歴史にふれる。(最終回)
弾丸台南旅の最後に訪れたのは、「旧台南県知事官邸」。
日本統治時代の1900年に建てられた知事官邸で、日本の皇族が台湾に来た際の「御泊所」としても利用されていた皇族のための接待所だ。
日本統治時代には20名近くもの皇族がの方々がここを訪れたのだそう。その人数は台北の台北賓館よりも多いというから驚く。
建物は2階建てで、説明によると英国式のコロニアル建築の建築手法が取り入れられているそうだ。特徴は建物の四方を囲むアーケードというかテラス?かな?
1階は土産物屋工芸品を売るショップ、2階はカフェと展示室になっていた(2018年訪問当時)。
ロビーから2階に上がる優美な木造の階段と手すりも状態よく使用されていた。室内の装飾も落ち着いている。
個人的には、台北賓館の「ザ・ゴージャス」な建物より、こちらの方が温かみのあるアット・ホームな雰囲気があるので、宿泊するならこちらの方が居心地がよさそうだなと思う。
2階の展示室は、恐らく知事の執務室を再現していると思われる。ここはスタッフの方に「日本人ならきっと興味深いはず!」とおすすめを受けた。
中に入ると、1923年の裕仁皇太子(昭和天皇)が台南を訪問した際の資料が展示されていた。なるほど、確かに興味深い。
窓際にはパネルの裕仁皇太子もたっていらして、当時の様子が忍ばれる感じがした。
日本語の解説もあり、「何月何日に御用列車でどこそこに到着」など細かい資料を見ることができた。
中国語でも読めるけど、やっぱり日本語の方が細かいところまで理解しやすい。
興味深く日本と台湾の歴史について知ることができる素晴らしい展示だった。
2階はテラスに出ることもできた。絵になる美しい建築美にうっとりする。
最後に外に出て建物まわりを歩いてもう一度、建物外観を鑑賞。建物両側が八角形になっていて、面白いつくりになっていた。
ああ素敵! 本当に、見学できてよかった!
旧台南県知事官邸を後にしたがぁこさん。帰りは予定通り家族旅行の乗換シュミレーションを兼ねて、台湾鉄道台南駅から各駅停車で高速鉄道台南駅に向かい、高速鉄道で台北に戻ったのだった。
それにしても、ほぼ日帰りでも、なかなか濃ゆい旅だったなあ。
でもやっぱり、台南は泊りじゃないと惜しい。
台南、またね!
2018年1月台南弾丸ほぼ日帰り旅(完)
旧台南県知事官邸
住所:台南市東區衛民街1號
時間:10:00~18:00
※2020年から「知事官邸生活館」として営業しているとのことで、展示内容は2018年当時とは異なるかもしれません
↓ ここまでのおおよその散策ルート
(この日歩いた合計距離は約8km!歩いたね!!) ↓