芸術鑑賞会 上演作品のご紹介「夏の夜の夢」
高校生と同年代の男女が登場し、身近に感じられる作品です。歌やダンスもあり、華やかでロマンチックなラブコメディです。
(上演時間:2時間05分)
(更新:2024/5/22)
【あらすじ】
アテネで公爵の結婚式を控える人間界。
恋人たちは報われない恋に悩み、職人たちは結婚式の準備に奮闘中。やがて恋人たちは駆け落ちするため、職人たちは余興の芝居の稽古のため、森の中へと入っていった。
その頃、森を支配する妖精界では王様と女王様が大ゲンカ。辺りには妖気が漂いはじめた。そこへ人間たちが迷い込むと、妖精の小僧がいたずらを仕掛ける。おかげで恋人たちも職人たちも大混乱。夢か現実か。ある夏の夜の夢物語。
【参考動画はこちら】
2022年の芸術鑑賞会での公演より
職人たちのシーン(1幕2場)
2022年の芸術鑑賞会での公演より
恋人たちのシーン(3幕2場)
「夏の夜の夢」は中学生高校生にもお楽しみいただけると思います。翻訳者である小田島雄志先生のインタビューを掲載しています。
2016年公演より、恋人たちのシーン
2016年公演より、妖精たちのシーン
2016年公演より、職人たちのシーン
【学校公演のご感想】
愛知県立知立東高等学校より、集合写真・公演のご感想をいただきました。
『四〇〇年の進化を遂げた芸術への関心』
(高校一年 男子生徒)
芸術鑑賞会に出演された、シェイクスピアシアターの作品を見たことがなく、「夏の夜の夢」が喜劇だということだけ知っていたので、ヨーロッパが生んだ喜劇である「夏の夜の夢」は、とても派手な作品であると僕は想像していた。
しかし、想像していた、派手な衣装や特別な舞台装置はなく、劇団員のみなさんの演技や現代風の言葉の言いまわしで全てを伝えるというものだった。スピーディーな展開や現代的な表現、ところどころに笑いを入れつつ、恋愛や身分差によって生じる上下関係などの人間味溢れる作品で四〇〇年以上前に書かれたものとは思えない作品だった。
今回のシェイクスピアによる「夏の夜の夢」という古典作品を現代にも通用する内容にするために、シェイクスピアシアターのみなさんは、さまざまな趣向をこらし、努力を重ね、作品に工夫を施してきたことは容易に想像できた。今回の芸術鑑賞会をきっかけに、シェイクスピアや他の古典作品にも興味をもってみようと思った。
今回出演していただいたシェイクスピアシアターのみなさん、そして関係者のみなさん、本当に素晴らしい時間をありがとうございました。
実施にあたって、よくいただくご質問等をまとめています。↓
芸術鑑賞会もう一つの作品「間違いの喜劇」はこちらから↓
写真:大塚文夫
動画:中村翔
編集:西山公介