イベント報告:ドングリの木でシイタケづくり
2月16日、トヨタの森で間伐したアベマキを使い、シイタケの菌打ちイベントを行いました。
はじめに原木に使うアベマキやシイタケ菌の打ち方など、実物を交えながら説明しました。
次に、好きな原木を選んでいただき、長さを計測して穴をあけ、種コマと呼ばれるシイタケの種菌を打ち込みました。
重い原木を協力して運び、家族や個人でもくもくと作業に取り組みます。
原木が仕上がったところで、実例を踏まえて原木の管理方法の紹介をしました。
皆さんが自宅での管理についてイメージを膨らませたところで、森の中での管理方法を実際に見ていただきました。
ここの原木は2~4年前に作ったもので、シイタケが生えている様子も観察できました。
シイタケの生えた原木の樹皮を剥いてみると、シイタケ菌が蔓延してオレンジ色に変わっています。またシイタケ菌が蔓延した原木が軽いことに気が付き、菌が木を分解することで変わることに皆さん驚いていました。
最後に数年前に原木を切り出したエリアを見学しました。
このエリアでは、木を切り出した結果、周りに比べて日光が良く入るようになっています。森の木々は日光がないと、切り株からのひこばえやドングリからの芽が芽吹いてもうまく育ちません。
トヨタの森では、定期的な間伐を行い、新しい世代の木々として切り株のひこばえや埋めたドングリを育てています。そうした木々をシイタケの原木として利用するためには、20年くらいかかることを説明しました。
参加者からは、
「2年後が楽しみ。毎日水をあげることを忘れたりしそう。どうなるかわからないけど、楽しみです。」
「小さいときに原木が家にあったが、自分で実際にやったことはなかったです。」
「すぐに収穫できると思っていたのでびっくりしました。お世話を頑張ります。」
などの感想がありました。
今回駒打ちしたシイタケは約1年半~2年後に収穫できる予定です。
2年後、皆さんからの良いご報告を楽しみにしています!
(文・写真 ちる)