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袖ケ浦混声合唱団

メトロポリタン・オペラ 2/22〜2/28

2021.02.22 02:07

今週は、惜しまれつつ2017年にこの世を去ったロシア出身の名バリトン、ディミトリー・ホヴォロストフスキーの特集。


2/22 トロヴァトーレ(2011)

2/23 スペードの女王

2/24 エフゲニー・オネーギン

2/25 エルナーニ

2/26 椿姫

2/27 仮面舞踏会

2/28 トロヴァトーレ(2015)


大ファンとしてはすべて見て頂きたい作品ばかりです。


順不同ですが、2/27の「仮面舞踏会」は、私がホヴォロストフスキーを初めて知った作品。その張りのある声と迫真の演技とオーラに、見た瞬間から虜になってしまいました。このヴェルディ作曲のオペラは、音楽も物語も素晴らしく、ぐんぐんと引き込まれてしまいます。深刻でありながら楽しめる場面もある変化に富んだ作品です。


ふたつの「トロヴァトーレ」は、異なる年次の上演で、登場歌手も多少入れ替わっていますが、演出は同じ。2011年のものはホヴォロストフスキーがまだ元気だった頃の公演ですが、2015年は闘病後間もない出演で、久しぶりの登場に客席は沸きに沸き、前奏が中断するというハプニングもありました。このオペラもヴェルディの手によるもので、物語が劇的であることに加えて、舞台がとても豪快で華やかで、合唱も魅力的で、オペラを観る醍醐味に浸れます。


2/24の「エフゲニー・オネーギン」はチャイコフスキー作曲のロシア語によるオペラ。オネーギン役はロシア語を母語とするホヴォロストフスキーをおいて他には考えられないくらいはまり役です。傲慢で冷徹な姿、親友との決闘に臨んで苦しむ姿、タチアナへの愛に目覚めて苦悩する姿などを完璧に歌い分けていきます。シンプルな舞台も、他の歌手陣も素晴らしいですし、公演後にはリハーサル映像もついています。


2/26の「椿姫」では、アルフレードの父親ジェルモン役を歌っています。アルフレードのマシュー・ポレンザーニの方が父親に見えてしまうくらい、若い父親風ですが、ヴィオレッタに対して当初は上から目線だったのが、だんだんに同情から共感へと変わっていく様を見事に歌い分けていきます。「プロヴァンスの海と陸」は必聴。椿姫役のナタリア・デセイも素晴らしいです。


Direttrice 


トロヴァトーレ

エフゲニー・オネーギン