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yoyo

天乃タカ『ましまろ文學ガール』

2021.02.22 16:23

大正時代に文学を志す女学生を描いた漫画。そこで「自由への責任を持つ」というフレーズでが出てくる。自由にする、つまり能動的に行動するということは、周囲との軋轢などいろんな障害を伴う。それに対して自分自身が責任を持てるかということだ。

主人公の百音ちゃんはただひたむきに頑張るだけでなく、責任を負いながら前へ進んでいく。彼女が都合の良いストーリーに幸せを運んでもらう主人公でなく、自分でストーリーを開いていく一人の女の子として描かれていて良かった。

大正時代の女性観や風俗について知ることができ、創作についても考えさせられる一冊。