私で語るこおりやま子ども若者ネット②
前回のブログでは、設立の経緯と設立時に定めたアウトプットを書かせて頂きました。
今回は、設立後に行った取り組みを紹介させて頂きます。
前記したアウトプット(子ども若者の社会的排除の解決の道筋として、子ども若者育成支援推進法における「子ども若者地域協議会」と「子ども若者地域計画」の策定)を掲げ、9団体で組織したネットワークの初動は、定例会の開催です。
車座会議と名付けられた定例会は、毎月行われ色々な議論を行いました。議論の目的は、加盟団体の相互理解と共通する社会議題を明らかにすることでした。
意外に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、子ども若者のワードで集まった個人と団体ですが、意外と各々の活動やその背景を知っていない現状がありました。子ども若者といっても「不登校」「発達障害」「就労」「子どもの意見表明」等など、そのワードの中でも様々な論点と活動があり取り組みや議論の重なりが無い現状だったかと思います。
各回に、それぞれの実践報告や実践の中で発見された問題などを共有し議論する場を持ちました。加盟団体個人が取り組んでいる各テーマを取り上げました。
*ブログのバックナンバーで、当時の車座会議でしていた事がかいてあります。
https://kowakanet.localinfo.jp/posts/6802845
また加盟団体同士の議論を、もっと多くの方と共有し議論するための取り組みとして、
「ども若者に関わる100人会議」を開催しました。
名前は、事務局の小林君が「100人って響きがワクワクしませんか?」
との事で決まりました。
初のネットワークとしてのイベントの開催で、イベントタイトルの通り100人の参加者だった事は奇跡でした。
*ブログのバックナンバーで、100人会議の様子が書いてあります。
https://kowakanet.localinfo.jp/posts/7737980
多くの方々の御協力で、毎月の定例会や上記のイベントを実施してきました。その事で、今まで深く知り合えていなかった団体間や個人が繋がれたこと、イベントを通して新しい仲間に出会えたことなど嬉しい効果を得られたと感じています。一方、今思うと当時の僕自身はネットワークの今後に対して明確な道筋を描けていた訳ではなかったかもしれません。当時は共有議題を議論によって確認する事とロビーイングによって、子ども若者育成支援推進法における子ども若者地域協議会と子ども若者地域計画を作る事が道筋だと思っていたのかもしれませんが、かなり大雑把かつ道筋と言えるものではないですね。ここら辺が現在の悩み(ネットワークの役割って何だろう?)に繋がっているのかもしれません。
そんななか2019年には、新型コロナウイルス感染症がやってきました。各団体の活動も様々な制限がされました。特に支援現場をもっている団体は、密を避けながらの新しい支援様式がもとめられ、大変な苦労があったと聞きます。さらには突然の休校措置があり日中の居場所がなくなる子ども達の存在も加盟団体から報告がありました。
それに伴い、ネットワークとしての居場所の開設を行う事になりました。
つづく
こおりやま子ども若者ネット
鈴木綾