「準備」のこと。
一昨日と昨日にかけて、来月から始まる新番組の再現VTRの撮影でした。
今回、主役をやらせていただいて、日曜劇場ばりの熱い芝居なんかもありました。笑
前日までミュージカルの稽古で、18歳の役を演じていたのに、
今回は28歳の役で、めまぐるしい日々です。笑
僕自身、演劇に触れてから、8年になるのですが
その中で培われてきたものの中で、ある程度のことなら、咄嗟に対応できるようになりました。
特に再現の撮影なんかは、前日や当日に台本をいただくことも多く、その場で様々な変更やオーダーにお応えしていくことは、とても大事なことだと思っているのですが
まあ、本番になれば、できるでしょ、
みたいなテンションでいるのは、本当によくないなと思うのです。
10代から20代のときに(今も20代だけど笑)、いろんなところでバックコーラスをやらせていただいて
そこで本当に僕はものすごい景色をたくさん見させてもらいました。
NHKホールや、中野サンプラザなどのステージで、満員のお客さんの前で歌わせてもらって、実際その光景を目にしたら、気持ちもグッと入って、
良い歌が歌えたり、良い表情で歌えたり、良い声で歌えたり、そういう瞬間もたくさんありました。
それもあって、なのか、リハーサルのときに、
先輩や先生が「まあ、本番になったら、できるから。」というような言葉を僕らに言ったことが、何度かありました。
僕は、それが許せなかったのです。
「ここまでやれば、本番になっても、きちんとできるだろう!」というところまで万全の準備をしておくためにリハーサルや練習があるのに…。
実際、役を演じるときも、
相手と合わせてみないことには、見えてこない部分もありますし、
実際にカメラの前で、やってみないとわからないこともあります。
監督やディレクターの意図や方向性も、撮る直前に伝えられることもあります。
ライブでもそうですが、本番になったら、その時のテンションやノリで、すごく良いパフォーマンスができることもあります。
しかし、それは決して準備をしなくていいわけではないと思うのです。
むしろ、だからこそ、しっかりと準備をしておかないといけないものだと、改めて実感しています。
2年ほど前に、「渡る世間は鬼ばかり」というドラマに出演させていただいたときに
僕以外は、ベテランの俳優さんばかりで、ひとりだけ超小物。みたいな状況だったのです。笑
だけど、その何十年ものキャリアのある役者さんが、前室でずっと台詞の練習をしているんです。
それなのに、まだ経験の浅い若い人間が、準備を怠ったまま、本番に臨むのは、ホントにダメなことだと思いました。
それからは当日に台本を渡されたとしても、
本番直前まで台詞の練習したり、台詞のトーンや言い方や、役のイメージも、何パターンか用意したりして
ここまでやっとけば、大丈夫だろう。というところまで準備をすることを当たり前にしています。
最近は、そんな準備することの大切さを改めて感じています!
今日はこのあと、定期的にやらせていただいている歌のワークショップの講師をしてきます!
どんな方と出会えるか楽しみです!
[今後の活動予定]
《舞台》
オリジナルミュージカル『前を向いて』
【配信日時】
2021年3月10日(水)〜3月15日(月)
【オンライン配信チケット】 1,500円
【構成】
《1部》オリジナルミュージカル『前を向いて』
《2部》ミニライブ
【役(キャスト)】
・タケシ(早馬充)…正義感は強いが、ややぶっきらぼうな性格。亡き父の仕事を継いで精一杯働いている。
・えりりん(喜屋武恵梨)…牧師を父に持つ、東京からの転校生。歌や踊りを愛する。
・サトル(高瀬隼)…文才を活かして、詩・小説・ドラマ・映画など様々な分野で活躍。冷静沈着な分析家。
・ケンタ(永嶋玲)…天才的な画力の持ち主であり、新鋭芸術家。変わり者で内気なタイプ。えりりんにゾッコン。
・ヨシキ(はたなか圭一)…幼少期からピアノコンクールの受賞歴を持ち、音楽クリエイターとして活躍。繊細で気まぐれな情熱家。
・牧師(ケンケン)…えりりんの父親。震災の後、いてもたってもいられなくなり、被災地に娘と共に訪れる。
・教師(村井健太郎)…高校教師。保守的で頑固な性格であるが、ややスケベな一面を持つ。
・スーパーアンサンブル(Runa)...色々なシーンで役を使い分けマルチに登場する。
ピアノ伴奏:小川浩佳
脚本作詞作曲:菅野智樹
フライヤーデザイン : かつえ
主催企画:劇団イエース!
【ストーリー】
あれから10年...。
誰もが下を向き、希望を失った時代に、前を向いて夢と希望へ進んでいった若者たちの物語。
大人になった彼らは、記憶を辿りつつ、今、もう一度自分たちの生きた足跡を形にしていく。