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梨の日

ここ最近観た映画ズラリ

2021.02.24 13:04

ここ最近観た映画たち。


『哀愁しんでれら』は、以前『かしこい狗は吠えずに笑う』から知り合いの渡部亮平くん監督。


「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2016」でグランプリを受賞したニュースを観てから、5年?になるのかな。


着々と、進んで実現してゆくことに心が押されて…大きなスクリーンで観る“渡部亮平監”の文字に1番感動していたかもしれない。

賛否両論あるのも、観た人がいたからこそ。

このウイルスの時期を抜けて、また次の作品が観られることに、つい期待しちゃうよ。

相変わらずのイヤミスに拍車がかかって、本当、観ながらまんまとドン底に落とされて(笑)一喜一憂、見入ってた。



同じ週に『マーメイド・イン・パリ』。

わざとじゃないけど、お伽話週間になっててニマニマ。


昔から“パロディ”のジャンルが好きな私。

モチーフにしていたり、元の作品を現代、またはその人ならではの視点と感性で新たに見せてくれるのが、なんだかたまらなくって。

さすがのおフランスセンス爆発の眼福美術。

カラフルで広く、自由なバスルームにトキメくしかない。悶)

フランスはリビングよりも、バスルームが生活のメインどころなのかな。最高。


殺人鬼人魚が爆誕してたけど、それも楽しいし(笑)。

その後の距離の詰め具合、ラストの決断がその後を想像出来て萌えた。

頭の中にちゃんと、「めでたし、めでたし」が流れたもの。

お店に流しておきたいオシャレさありつつ、それだけじゃないファニーさとロマンチックがあって楽しかったなぁ。



色々ありつつ、久方ぶりにパンフレットまで買ってしまったのが『花束みたいな恋をした』…。


いや、もう、世代は若いんですけど、足跡として出てくるポップカルチャーが刺しにかかってきて。

最近の邦画の恋愛ものって特に作られたドラマ性に心動かなかったんだけど←

病気も家族の問題もない、お涙頂戴もなく、ごくごく普通に見える2人の話、っていうのが好感で…つい…。←

パンフレットには映画内に登場したポップカルチャーの細かな紹介と、脚本家の坂本裕二さんのインタビューが読めるのイイ。

これ世代も思い出もドンピシャな人観たらどうなっちゃうんだろうか。



『すばらしき世界』は、ずっと楽しみにしていた作品。

西川美和監督作、最上級もの。

役所広司さんの振れ幅、予告編とは少し違った印象が本作の芯を明かされているようでまた、ぐいぐい見入る。

色んなレッテルがあるにしろ、真っ直ぐで正直者が生きにくい世の中。

正義を振りかざしてしまう自分の父親を思い出してチクリとした。

よくミチコさん(母)が心配してたもの、「正義のヒーローやらないでよ」と。“今は正義のヒーローが返り討ちに合う時代だから”、と。

“普通”になるとは、“普通”になって生きるとは。


でも人との繋がりを持つと、少しづつ世界が開けてゆく温かさも良く、同時にツラく。

ラストは本当にもう、西川美和監督味が濃厚過ぎた。なんでやねーんというのと、やっぱりーーー、的な。笑)


そしてもはや最近の映画に必須になってきているような、仲野大賀さんの存在…。

役柄的に、ビジュアルが『AI崩壊』でお世話になった助監督さんそのまんまで笑う。笑)

なんでしょうね、あのアイコン。笑)

そして『泣く子はいねぇが』に引き続きの、涙を溜めた、あの顔…。

流れない流さない、けど、目に、表情にどうしようもなく溜まって滲む。

たまらない、たまらないよ。どうしてそんな顔が出来るんですか。


両親にオススメしたい。ちょっと悩むけど。




『さんかく窓の外側は夜』は、私がたくさん参加させて頂いた森ガキ侑大監督!

シュールなコメディのセンス抜群で、中にある温かさが印象強かったけれど。

今回は全く違った味で驚き。

妙に惹かれる映像の飛び方が、とてもとても素敵で…。

そして何より、私より下の世代にぶっ刺さるように描いているような気もする。

実は狙いどころを、真摯に定めて放った感じ。

これが、カッコ良過ぎて。

そうでないとしても、ちゃんと刺さる世代にヒットしてるんだから凄いんだ。

映像での伏線回収も気持ち良いし、何より美しさがあってね…。

もしや続編ある…?そんな匂わせも、気にさせてしまう。

森ガッキー監督がもはやカッコ良い。




そして最近観た、『藁にもすがる獣たち』。

韓国映画にして、日本人作家の曽根圭介さん著作が原作。

恐らく、小説ならではのカラクリがあって面白いんだと思う。

なかなか本が仕掛けるものを映画化するとイマイチになってしまう印象を勝手に持っていたけど…

これは、凄い。

映画の中でも、各人物が同時進行で進んでいく時の流れを、なんて巧みに使っているんだろう。

小説のように章で括り、端的、かつ見やすく進めてゆく。

進んでるかと思いきや、戻って事の発端へと近づいてゆく。

ものっすごーく興奮するわけじゃないけど、ジリジリと確実に最後まで離さない。

脚本と演出、豪華キャストの織りなすエンタメだった。

これを新人監督に任せる韓国が凄いよ。


日本でも『泣く子はいねぇが』では胸熱キャストによって、劇場公開デビューを佐藤快磨監督が飾っていた。

私もめちゃくちゃ好き。

だからもっともっと、大作を新しい人に作って欲しい。

賞レースの審査員の人が『泣く子は〜』とか『佐々木、イン、マイマイン』とか選出したら、相当胸熱なんだけどなぁ。





最近は、まだ観に行けていないけど『鬼滅の刃』がアカデミーノミネートを狙ってアメリカでの上映を決めたとニュースが。


観れてないけど(観れるよう頑張ってる最中)、こういったチャレンジは素敵よね。

ディズニーが立ちはだかるけど、ノミニーだけでもカッコ良いもんね。


連日、曜日ごとに映画館を決めて行けていた日々が恋しいなぁ。

逆に今は、行けた時のテンションが一層上がるようになったけど。



シネマート新宿さんで『恋とさよならとハワイ』上映時にお世話になった方と館内ですれ違ってね。

お話し出来た時は、最高に興奮してました。←


リバイバル上映も熱いしせっかく延長されてるし、またすぐに行きたいなぁあ。