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働く女子の運命 ((文春新書))本ダウンロードepub

2020.11.11 03:46

働く女子の運命 ((文春新書))

によって 濱口 桂一郎


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内容紹介 女性の「活用」は叫ばれて久しいのに、日本の女性はなぜ「活躍」できないのか?社会進出における男女格差を示す「ジェンダーギャップ指数2015」では、日本は145カ国中101位という低い数字。その理由は雇用システムの違いにある。ジョブ(職務)=スキル(技能)に対して賃金を払う〈ジョブ型社会〉の欧米諸国と違い、日本社会では「社員」という名のメンバーを「入社」させ、定年退職までの長期間、どんな異動にも耐え、遠方への転勤も喜んで受ける「能力」と、企業へ忠誠を尽くす「態度」の積み重ねが査定基準になりがちだ。このような〈メンバーシップ型社会〉のもとでは、仕事がいくら出来ようとも、育児や出産の「リスク」を抱える女性は重要な業務から遠ざけられてきた。なぜそんな雇用になったのか――その答えは日本型雇用の歴史にある。本書では、豊富な史料をもとに、当時の企業側、働く女子たち双方の肉声を多数紹介。歴史の中にこそ女子の働きづらさの本質があった! 老若男女必読の一冊。 出版社からのコメント つい最近まで、女子は「腰掛け就職」「職場の花」などと呼ばれ、重要な業務につけず、管理職にもなれない不遇を味わってきました。 そしてやってきた失われた20年以降、総合職というコースが用意された代わりに、“転勤も労働時間も無制限"に働けという。 さらには「少子化対策と女性の活躍」を両立させる、ですって――!? いったい女性にどうしろと言うのでしょう。 本書では富岡製糸場から戦争時、職業婦人、ビジネス・ガールといった働く女子の歴史を追いながら、男性中心に成功してきた日本型雇用の問題点を探っていきます。 商品の説明をすべて表示する

ファイル名 : 働く女子の運命-文春新書.pdf


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女性の労働環境や格差に関して論ずる本は数多く、本書も半分ほどは明治維新以降の女工や女子事務員、戦後のビジネスガールなどの歴史を追います。その中で現代に至る大きな流れとして、戦時中の皇国勤労観に基づく価値観、すなわち労働が皇国への無償の奉仕であり俸給は最低限食べられるだけというのをよしとし、それが戦後の生活給という概念につながります。労働組合は立場上生活給を是とし、これにマルクス経済学を援用して「労働力」の再生産のためという理由で生活給を説明する人が現れて強化されます。これに対して日経連などの経営者団体は、知的熟練だのと云ったあいまいな論理を駆使して従来の体勢を維持しようとし、結局両者がの利害が一致した形で、さらにはバブル期に日本型の雇用が礼賛されたこともあり、欧米型のジョブ型雇用の導入は大きく遅れることになります。ワークライフのバランスと言っても、日本の現状は夫がワークで妻がライフを担当する分業で、これを是正するには労働時間を制限するしか方法がないそうで、これを第一次のワークライフバランスという「原則」にするべきで、その導入なしに、出産や子育てに限り無限定労働から解放されるという「例外」だけを広げようとすると、例外を選ぶ女性が増える中で原則によって守られない女性総合職がさらにはざまで苦しむような事態にもなるということになります。労働時間の制限は西欧では導入されている国が多く、労働省の婦人少年局長を勤めた女性も、デンマーク大使として赴任して、初めてかの国の女性の労働環境に比べて、日本の労働環境の特異な面に気づいたほどだそうですから、結局、労働問題に関しては、日本の国内で侃々諤々議論を尽くしたように見えても、実際にはすでに実施されている先進的な例を学ぶ方が、安全で確実な方法を紡ぎ出すことのできる分野であると言えます。