プロスポーツの世界にもITが益々浸透する時代
2021.02.21 08:05
テニスの全豪オープンで、大坂なおみ選手が優勝した。
23歳にして、これでメジャー大会4回目の優勝である。日本人の優勝は、日本にとってもとても嬉しい結果だ。
私はもともと、スポーツをするのも観るのも大好きだ。実際、大学生の時にミーハー的発想で、体育の授業ではテニスを選択した。だからテニスの面白みは多少分かる。結構好きなスポーツの一つだ。
それが高じて、約10年前に、ベトナムと日本の親善交流テニス大会を開催した。日越対抗戦にしたのだが、完全なミスマッチ。完敗した。ベトナムではテニスがメジャーなスポーツで、上手な人だらけなのである。屈辱の完敗以来、良い意味でリベンジを考えているが、メンバーがそろわず、まだ、開催できていない。
私はあれ以来テニスはしていないが、テニスが愛着があるだけに、大坂なおみ選手の優勝には、余計に嬉しさが倍増する。
その一方で、錦織選手は故障上がりもあって、最近は、パッとしない。数年前の全米オープン決勝の再現をファンとして応援している。
勝手なものでひいきの選手が早々と敗退すると、関心が薄れる。
そんな中、面白い記事を日経新聞のスポーツ欄で見かけた。
見出しにはこうある。
“自動線審 in か outか”
この見出しだけで、記事の内容が想像できる人は、ITリテラシーが備わっていると言えるかもしれない。もっとも、それは知識と言う部分ではあるが。
内容は、想像通りだが、一番影響が受ける選手の視点で記事は書かれている。
自動線審で満足か不満か?
信頼できるか?不安が募るか?
私が勝手にまとめるとこんな感じだ。
今、プロスポーツの世界では、IT活用は当たり前になりつつある。
野球でもサッカーでも。最近は自己申告のスポーツのゴルフまでが、映像を活用するかどうかの議論もあるようだ。
こういうスポーツの世界でのIT活用は、大きく3つあると思う。
一つが、こういう本番での微妙な判定にITを使う。これは、概ね“人間の目”の代わりだ。
もう一つは、実際のプレイの内容の記録とデータ化による分析だ。この分野では、私が好きなメジャーリーグがダントツで進んでいる。日本のプロ野球に比べると圧倒的差だ。
投手のスピードや球の回転数はいうまでもなく、打球の回転数、速度などまで計測して記録している。理由は分からなくはないが、ここまで精密に分析データを取られると、生身の人間感覚が薄れるのではないか?余計な心配もしたくなる。
最後にもう一つ上げておくと、練習などに様々なITを駆使して、練習の効率化したり、栄養管理したりトレーニングの見える化をしたりの準備の部分があると思う。
さて、今日の本題に戻すが、結局、自動線審の問題は、次の2つの問題提起につながっていく。