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近藤昇オフィシャルサイト

情報はグローバル、生活はローカルが最適な時代

2021.02.13 07:45
東京に行けば情報が溢れている。

日本の最先端で仕事をするには東京に行かなければ。せっかく起業して挑戦するならやっぱり東京でないと。

 

私も30代半ばになる創業4年目ぐらいの時に、こういう意識が強くなった。

それは、周囲の経営者仲間などにも触発されたこともある。

神戸で、それなりに活動していても、それはローカルだという周囲の意識と評価である。

 

人のせいにするわけではないが、けしかけられたら反骨心が芽生える私の性分を見越したように、複数の人に言われた。

 

あれから早25年が過ぎようとしている。

ベトナムルワンダ新興国でビジネスも20年以上関わってきた。

 

新興国の人達は、東京はもちろん知っている。国によって違いはあるが、極端に言えば、東京と京都ぐらいしか知らない時代もあった。

 

だから、東京に本社があるという事は、それなりに価値でもあった。

しかし、ここ10数年のそんな状態に最近は疑問を感じていて、神戸本社に戻そうと思っていた。東京と地方都市の神戸の情報のギャップは全く感じなくなっていたからだ。

そんな時、コロナ禍が来た。

世の中大きく変わった。東京にもほとんど行かなくなり、今は、海外には全くゼロである。

 

コロナ禍が始まったちょうど1年ぐらい前、最初は、危機管理の意識に気を取られ、であまり気づかなかったし、周囲の経営者も同じように暗中模索だった。

ところが、最近は一変した。

ことビジネスの世界の情報に焦点を絞って言うと、以前、東京と海外を軸足にしていた時よりも、情報が集まり溢れるようになってきた。

これは日増しに加速する。

 

決して、今私はじっとしている訳ではない。移動していない分、様々なコミュニケーションや情報の交換が以前に比べて俊敏に広範囲になってきたのである。

感覚的には、国内外問わず、どこかのある場所で直接会うということを基点にしていた時は、それがとても深く濃く意味はあった。しかし、今は、それ以上に深くもなると同時に瞬時に情報の連鎖が拡がっていく。

 

そんな中でも、いいまでできていなかったことを改めて考えている。

それはローカルな視点、もっと言えば、ローカルな生活感だ。

創業以来、大都市東京では、私も軽く2000日は滞在していたが、仕事のみで、とても生活感はなかった。まったく、観光にも行っていない。

 

仮に100%東京に住んでいても、巨大すぎて生活感は生まれてこないだろうと思う。特に、徳島の田舎育ちの私には、常に体の奥底に、そういう生活感が染みついている。

 

今回のこういう大きな変化と気づきの中で、次の一歩は、田舎のローカルな生活感を実感することだ。そういう世界での情報の価値やあり方を体験しようと思っている。

 

仕事だけでなくそういう場所の生活者にとって本当に必要な情報は何か?

 

田舎であっても、新興国の情報が欲しい人もいるかもしれない。もちろん、全くそんなことには興味のない人が大半だとは思うが。

 

自然についてはどうだろうか?田舎の人には当たり前すぎて、自然に関する情報は鈍感かもしれない。都会から見るからこそ、自然を意識しているのかもしれない。

環境問題はどうか?高齢化の問題はどうか?都会での高齢化問題の情報は溢れている。田舎ではどうだろうか?後継者の移動はどうだろうか?

 

知らないことだらけである、少なくとも知識や都会からの情報としては知っていても、実体験が乏しい。

 

こんなわけで、私の次なるトライはローカルな世界の情報に注目する。

神戸の地方都市から世界の大都市東京。そして、グローバルな新興国。そして次がローカルな日本の田舎。こいういう中でとても興味深いことに出合いそうなワクワクワ感でいっぱいである。

 

以上