今一番関心があるのは統合学と社会学
2021.01.07 10:20
統合学と聞いて、どういう印象だろうか?
こんな学問あったけ?
と思う人が多いのではと思う。
実は私は数年前から、統合学に関心が芽生えた。
総合学とも言える。
日々の仕事でも日常生活でも、あまりに知識やノウハウが専門化しすぎて、人間がバランスよく生活したり仕事したりするのは、難しい時代だと日頃から思っている。
もっと、全体を俯瞰した要約版のようなイメージの学問はないかと思い始めたのがきっかけだ。
その時に、イメージした図がこれだ。
人間は自らの探求心や好奇心で、様々な学問を生み出してきた。今後もこの流れは加速し続けるだろうが、専門家は専門家になり過ぎて、他の分野の事はチンプンカンプン。
これを専門バカと揶揄する声もある。
あれこれ考えている中で、人間を中心に見ることで、課題解決の糸口があるのではと思っている。
この図は、今はさらに進化しているが、最近、改めて統合学の本はないかと探してみた。
私のイメージにピッタリのものは未だに見つかっていない。
個別テーマを掘り下げる学問は、人間が長い歴史の中で沢山生み出してきた。これは、とどまるところがない。
それだけ未知が解明されていくし、その過程で、新しい専門分野が生まれる。別の言い方をすれば、細分化されていく、深耕していく。
どの分野に付けても、専門家と言うのは、とても詳しい。日々、自分が専門とする分野で調査、研究、考察を繰り返すわけだから、自分しかその領域に到達しえないものが生まれてくる。
2つの事例で考える。
一つは医療分野が身近だと思う。
医療分野も専門特化する必要があるからそうなっている。一方で総合診療科なるものは増えてきたように思う。全体のバランスを見る、不具合の連鎖を見つける。こんな役割だと解釈している。
専門病院とクリニックの関係とも言える。
何か調子が悪かったら、まずは、クリニックで診察。クリニックではワンストップでなんでも相談に乗ってくれる。ありがたい存在だ。
もう一つは、環境だ。
環境が専門です。と言われても、この分野ぐらい複雑で多岐にわたるものは無いので、ピンとこない。一方、環境問題は地球の全体最適で解決しない事には、もぐらたたきになる。環境のそれぞれの専門家の意見が仮にすべて正しくても、全体を統合する環境学がないと、長期的には決して良い方向には進まないと思う。