絶対に敵わないと・・・
音楽の好みや携わり方も千差万別。
10人いたら10人流の表現の仕方や取り組み方がありますよねー。
みんながブルース好きなわけじゃないし、好みが同じ人ばかりの集いになることもそうそうない。
だけど、ステージ上での「格」っていうのか「オーラ」というか
「背負ってきた見えないもの」
を感じる時があります。
この日がそんな日だった。
『花子Babys』
4年前に旦那を亡くし、その後二人で必死で生きてきた母(てるみん)と(はるか)・・・
この二人がステージに立っているだけで
「あ〜負けるわー。敵わんなー。まだまだ追いつけんな・・・・」
「ふー・・・なんていう置き土産を置いて君は天国へ逝ったのだ。このドアホウめ!」
とか胸中いろんな思いが交錯しました。
ギターも歌も小手先の上手い奴らは星の数ほどいるだろうけど、心が揺さぶられるような音ってのは本当に技術じゃないんだよな。
音楽的な嗜好もまるで小生とは違う「花子Babys」には何があるのだろう。何が小生を感動させるのだろう?と深く考えてみた。
きっとはるちゃんが生まれてからずっとこの家族と近くなったり遠くなったりしながらも、ずっと気にかけていたから、ずっと心の中に「花子Babys」が一緒にいたから濃い時間を感じたのだと思う。
思うにこれは亡くなった「マコりん」の差し金だな。
「俺は一足先に天国にいってるけど残した二人から俺を感じろよな」
と言ってるようだ。
「むー、ずるいなマコりん。死んだ奴には絶対勝てない。卑怯ぜよ〜」
って感じ。
初めてライブで会って心に残る人たちがどれだけいるのでしょう。
95%の人は
「3曲聴けばもう充分。もうよいでしょう。紅白なんて1曲なんだからね」
って思っちゃう。
(ごめんなさい。これは小生の感性の話。3曲以上聴きたい、って思う人は少ない)
花子Babysのオーラを思いっきり浴びたせいで小生はスイッチが入ったのでした。
「よし、俺は2曲で勝負する。2曲でライブを完成させる!」
と誓ったのです。
私の演奏2曲で心に届かなかったら小生の負けです。
しばらく2曲集中(鬼滅の刃風に(笑))のブルースの呼吸を会得すべく修行いたします!