脳科学を学ぶことによって、生き方を変えられる時代
2020.11.28 03:45
人間は弱い。人間は流される。人間は怠け者である。人間は動物である。
こんな書き出しで始めると、人間悲観論じゃないかと思われるかもしれない。
自分も人間、今、お付き合いのある方も人間。
そして、過去の歴史上の人も人間。
そもそも、人類誕生以来、考古学、遺伝子工学、心理学、哲学、脳科学などの様々な研究が進み、人類誕生以来、人間は人間のことを知ろうとしてきた。しかし、今もって、人間については未知の世界だらけだと思う。
果たして、将来、人間が人間のことを完全に解明する時が来るのだろうか?
こんな、疑問をいつも頭に持ちながら、最近は脳のことを気にしない日はない。
そもそも、私の会社の名前が、ブレインワークスだから余計にそうなっているように思う。
私は、人間は弱いことを前提に全て考えている。
他人のことだけでなく、自分自身に対しても。
私の基本は、性善説でも性悪説でもなく、性弱説だ。会社のサービスの基本スタンスでもある。
スポーツでもビジネスでも冒険家でもアーティストでも、この人は生まれつき強い、タフだと言われている人は少なからず存在する。
だが、私はそうは思わない。人間だからどんな人にも弱いところはあると思っている。
超タフな人でも、内面は、一般の人と変わらず弱い部分が沢山ある。
では、強く見える人とそうでない人の違いは何だろうか?
専門家からすれば、色々な意見や根拠や知見はあると思うが、私は、一つには、依存心ではないだろうかと思う。
依存しないという言葉から連想されること。それは、自立する、自力でする、信念を持つ、胆力がある、土壇場に強い、人に流されない・・こんなイメージだ。
でも、人間は誕生した瞬間に、依存から始まると思っている。人間の赤ちゃんは、他の動物に比べると独り立ちするまでに、相当な周囲のケアとサポートを必要する。
時間をかけて少しずつ、自立に向かっていくのが人間の特性である。
依存と言う人間の性格や行動特性は、脳の特性でもある。
依存症という脳の病気を学ぶととても奥が深い。
快楽回路と言うのがあって、これを脳が覚えてしまうとやっかいなことになる。
人間はどんな人も、依存にハマるようにできている。
酒、たばこ、ギャンブルは昔からの定番だし、ゲームやスマホが新種の落とし穴だろう。
ワーカーホリックという言葉もあるように、仕事もはまりすぎると良くない。
私も人の事は言えないし、如何に何かに極端に依存しないかの闘いの毎日である。
話は変わるが、私が最近興味を持ったキーワードがある。それは日本発の国際規格である“脳の健康指標BHQ”である。QはIQやEQで考えればイメージできる。
私は、この言葉自体は最近知ったばかりなので、詳細に正確に説明できるわけではない。
私なりに要約すると、脳を科学的に可視化して、データを活用して、健康生活に活かしましょうと理解している。