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Takuro Mori Official Website

2021.2 近況

2021.02.25 16:20

文章は基本的にブログに綴るため、ウェブサイトのこのような記事投稿機能をどのように活用するか、あまり考えて来ずにいた。


少なくとも、日々の何かを綴るようなものではないし、かといって更新しなければこのサイトの意義なんかも問われたりするように思うので、申し訳程度には更新することにした。

意義を問われたら、ここは「コンテンツのプラットフォームだ」と言いたいところであるが、自分が音源発信に活用しているTune Coreなんかとは連携はしていないし、せいぜいリンクを貼って紐づいているというのが実態である。

プラットフォームとは名ばかりな、モリタクロウに関するデジタルコンテンツを、実に「アナログ」に寄せ集めたモノである。

それでもまあ、ないに越したことはない。


近況としては、ようやくライブの予定が出来始めた、といった次第である。


コロナだなんだと言われてもう一年ほど経つのだが、1年前はあれだけ悩ませていた数々のハードルが、今や下がったのかどうかすらよくわからない、なんとも言えない世の中になったな、というのが正直なところである。


ぶっちゃければおそらくブッキングをしようと思えば出来るし、お客さんも少しずつではあるが音楽現場に戻ってきている様子がある。

それでもなお元通りにいかないのは、決定的に感染症が解決されていないことと、世間の情勢を読んでいるというのが実態ではなかろうか。


はっきり言って、コロナ禍でも音楽は鳴り止まなかった。

それだけは確かだ。

しかし、エンタメ業界の経済的縮小は深刻だ。去年の3月以降、一体どれだけのライブハウスが店を畳んだか。


それでも動いている経済をみて、自分たちがアダプトしていきながら前に進むしかないことは、もう十分わかっているのに、自分は今まで配信ライブなどに手を出さなかった。


いや、手を出せなかったと言った方がいいかもしれない。

自分の生活も、ずいぶん変容した。

ゴスペルの現場は全て無くなった。

まず、予定していた店が潰れた。

昨年、ゴスペルクイーンのTiAさんのクワイアで参加したBillboard cafeも閉店した。

結構なショックだった。

また、練習で集まらなくなったことで、新たに企画も打てなかった。


昨年のライブ実績は、自分のものを含めても、おそらく10にも満たなかった。


正直、生活のことを考え、人並みに慌てふためきながら動くことが精一杯だった。

また、祖父祖母も亡くなった(感染症ではない)にも関わらず、ご時世のそれで、と実家に帰ることは出来ず、妙な情緒で2020年を締め括らざるを得なかった。

3月に自分のワンマンライブを実施し、お客さんに来ていただけたことは、大変な奇跡だった。

あの翌週から、世間の様子が音を立てて変容した。



そこから考えれば、世の中の顔色はずいぶん良くなったと思う。

この生活にも慣れたし、宣言が出ているとはいえ感染者数も減ってきている。

首都圏の満員電車もまた少しずつ戻ってきたらしく、それはできればガラガラがよかったと思うばかりではあるが、駅員さん車掌さんもおまんまを食うために一生懸命働いているのだから、収入が減ることを願うことはきっと罰当たりなのだと思う。


だから、少しでも仕事に繋いでいくための動きというものは、どんな状況であれやっていかないといけないことはよくわかったので、またペースを戻しながら活動をしていこうというのが、今のモチベーションである。



先日、32歳になった。

東京で迎えた初めての誕生日が28歳の時だったので、もうこれで5回目の誕生日を迎えたこととなる。ミュージシャン5歳だ。

5歳の時を思い出そうとしたが、黒い棚に収められた こどもちゃれんじ のテキストに囲まれていた記憶がうっすらとだけあり、他に有益な記憶を思い出すことは出来なかった。

それくらい、まだ東京に慣れていないのかもしれない。


一つだけわかってきたことは、僕も人並みに死ぬのだ、ということを少しずつ実感したことだ。

この20年くらいは、早かった。

だから次の20年も、すぐなのだ。

何歳だから、ということは特に何も思わないが、何歳だろうが、僕らがやることは何も変わらない。

できる限りのベストを尽くし、積み上げることだ。精一杯、生きることだ。


だから、この2021年は、なるべくやり残しはないようにしたい。2020年は、まるで黒歴史のように意図的に早く通り過ぎようとしたきらいがあるかもしれない。もはや、振り返りたくないし振り返るものもそんなにない。


ひとまず3月、いくらか決まったライブに対して、自分の今後の姿勢みたいなものをきちんととっていくことが、今の僕の課題であり義務である。


また、応援してくださる方がいらっしゃるようなら、僕にとってそれはこの上ない幸福であることは間違いない。


ペースは遅いかもしれないが、どうぞ、見捨てないでやってください。

そして、見捨てず見守ってくださっている皆様に、心の底から感謝申し上げます。


2021/02/26

モリタクロウ

眠れない夜更けより