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やよいの日々

二,二六事件

2021.02.26 04:15

今から85年前の2月26日、深刻な不況、企業の倒産失業者の増加、政界の汚職事件、生活困窮者の激増などの社会不安の中、世相を憂いた陸軍の青年将校達が1500名の兵士を率いて、昭和維新断行のクーデターを起こした日。この時期になると、様々な資料や記録をもとに検証やドラマが放映されますが、まだまだわからないことがあるようです。昭和天皇は2月26日を「慎みの日」として過ごされたそうです。

二二六の日には必ず思い出す人がいます。30年ほど前、高齢者大学でお会いした同僚の御父様です。反乱軍の兵士として事件に関わった後、過酷な戦闘の最前線に送られ、辛くも生きて終戦を迎えた後、隠棲して農業に従事されたそうです。ピンと伸びた背筋と鋭い眼光、折り目正しい物言いに圧倒された記憶があります。同僚の話では、亡くなるまで「目に見えない監視を感じていた」そうです。

今は令和。平成を挟んで昭和は本当に遠くなりました。