チェルシーダービーボウル&ソーサー(SOLD)
こんにちは。
今日も寒いですね。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
2月もあっという間、明日で終わりです。
西日本では早いところでは梅や桜の開花の話もちらほら聞こえてきました。
東北の春はまだですが、もうすぐですね。
さて、本日はカップに可憐な花々が描かれたこちらのボウル&ソーサーをご紹介いたします。
チェルシーダービーのボウル&ソーサーです。
チェルシーダービーは、チェルシーとダービーが統合してすぐの年代の物を指します。
歴史を少しだけ。
1750年頃にチェルシー磁器工房はスタートしました。
フランスから渡ったニコラス・スプリモント(1716年-1771年)という銀職人が始めたと言われています。
当時マイセンやセーブルは王立窯。
好き勝手焼くことを許されなかった職人にとってはイギリスは自分の腕を試す新天地だったに違いありません。
1769年には、工場を所有していたウィリアム・ドゥーズベリーに転売しました。
ウィリアム・ドゥーズベリーは最終的にチェルシー磁器工場とダービー磁器工場の両方を合併。
磁器には、チェルシーアンカーマークとダービーDマークの組み合わせマークが付けられました。
この期間は一般にチェルシー-ダービー期間と呼ばれます。(1770 - 1783年)
合併は1784年まで続き、チェルシーの工場が取り壊され、その型、模様、そして多くの労働者や芸術家がダービーに移されました。
ウィリアム・ドゥーズベリは彼の小さな磁器事業を成長させ続け、1775年に彼の努力はジョージ3世によって認められました。
王はドゥーズベリに、陛下の王冠をダービーのバックスタンプに組み込むことを許可されたという珍しい名誉を授与しました。その後、同社はロイヤルクラウンダービーとして知られるようになります。
セーブルや、マイセンのまさに’良いとこ取り’が出来たイギリス窯。
そして18世紀まだまだ磁器が始まった時代から、ヴィクトリアン時代の華々しいデザインへと変貌していく過渡期に製造されたお品物です。
可憐さと、華やかさが相まっている感じがこの時代ならではなのかと思います。
1770 - 1783年製とのことで250年前の品ですが、状態も大変良好です。
是非現物見にお店にいらしてくださいね。