カラーの染まる仕組み
カラーの種類にて一括りにヘアカラー
といえど様々な種類があるのは先述し
ましたが、ここでは(なぜカラーは染
まるのか?)について説明したいと思
います。
■ 酸化染毛剤(永久染毛剤)
一般的なヘアカラー
1剤、2剤という2種類で構成されて
います。
1剤と2剤を混ぜたものを「混合液」
と呼ぶのですが、髪に塗布すると1
剤に含まれるアルカリ剤が髪のキュ
ーティクルを開き、混合液が髪の内
部に浸透していきます。
浸透後2剤の過酸化水素が1剤のアル
カリ剤によって分解され活性酸素を
発生します。
発生した酸素がメラニン色素を分解
脱色し同時に1剤に含まれる酸化染
料と酸化重合し分子が大きくなり髪
の内部で大きくなり髪の内部に留ま
り発色、定着します。
脱色剤(ブリーチ)は酸化染料が含
まれるておらず、酸化重合が起こら
ないためアルカリ剤と過酸化水素に
よるメラニン色素の分解だけが起こ
ります。
■ 酸性染料(半永久染毛料)
ヘアマニキュア
健康な髪の表面にはプラスイオンと
マイナスイオンが存在していて〔傷
んでくるとpHが高くなりマイナスイ
オンが多くなります〕、両方が釣り
合っている状態にあります。
酸性染料を塗布すると染料に含まれ
る酸が毛髪を酸性に傾けプラスイオ
ンの数を多くし、そして酸性染料の
マイナスイオンが髪のプラスイオン
と結合し、色を定着させて発色させ
ます。
酸性染料は分子が大きいので髪の内
部には浸透せず、脱色することもな
いので黒髪や暗い髪色ではあまり色
が目立ちません。
■ 一時染毛料
ヘアスプレーetc...
顔料色素などを髪の表面には付着さ
せ毛髪を一時的に着色します。
顔料色素の分子も大きいので毛髪内
部には浸透せず、酸性染料のように
イオン結合もしません。
ただ毛髪の表面に付着するだけなの
で1~数回のシャンプーで落とすこと
ができます。
■ ヘナカラー
カラーの種類にて先述しましたがヘ
ナに含まれるローソンという色素が
髪や皮膚に含まれるタンパク質に反
応し付着、染色されます。ヘナタト
ゥーもこのローソンの性質を応用し
ています。
一時染毛料同様毛髪への浸透及びイ
オン結合しないので一般的には傷ん
だりはしないのですが、多少ダメー
ジがあものも存在します。