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F.P.I Fujimi  plastic model instructions

ちび丸ハイフリ比叡

2016.10.18 12:15

エージェントYOUだ。お待たせした。

今回はちび丸艦隊シリーズ、ハイフリ仕様の比叡を扱っていくぞ。

まずはパッケージを軽く見ていこう。

岬明乃、宗谷ましろ、知床鈴のディフォルメキャラとともに、ちび丸の比叡が海を進む様子が描かれているな。


側面には完成見本や完成後の楽しみ方の提案を鏑木美波が提示してくれているようだ。
続いて中身を見てみよう。


キットと他には組み立て説明書とシール、それに水転写デカールが付属している。これまでのミッションでデカールを扱ったことは無かったし、今回は一部のデカールを使ってみようか。


様々なコツや注意点などが書いてある。しっかり目を通して覚えておくと、後々便利だぞ!

では早速、実際に組み立ててみようか!


赤いラインのシールの貼り付け場所を定めるための「位置決め用シール」というものを使って赤いラインの位置を決める。この「位置決め用シール」というアイデアはナイスだな。

シールののりの面に指などが触れないようにピンセットなどで取り扱うと良いだろう。指などで直接触れるとのりの粘着力が落ちてしまい、うまく貼り付けられなくなってしまうのだ。

位置決め用シールをガイドにして赤いラインのシールを貼り付ける位置を決めたら麺棒や爪楊枝などを使ってシールがモールドに馴染むように押し付ける。このときに力加減を間違えるとシールが剥がれてしまうので、力加減は慎重に。


このシール、ある程度モールドに対して伸びて馴染んでくれているようなのでそれを意識して圧着させよう。

艦の底の部分に、形を支えるためのパーツを組み込む。これは非常に簡単だな。

そこへ、先ほど赤いラインのシールを貼っていた「A2」パーツを組み合わせるのだが、ランナーからパーツを切り離す以外にも、上の写真のようにピンセットで指し示しているような不要な部分もある。パーツのイラストとよく見比べて不要な部分は切り取っておこう。

さらに今回はこのA2のパーツの軸受け穴を少し広げて、完成後も赤い艦底部を簡単に取り外せるようにする。

使用したドリルの刃は1.6mm径のもの。

私は0.1mm単位で1.0m~1.9mmまで10本セットになっている

「小径10本組マイクロドリル刃セット」というものを利用している。10本セットでも1900円程度。あるいは一本ずつでも販売しているのでホビーショップやホームセンターなどを除いてみると良いだろう。

また完成後に分解をしないのであればこの作業は一切不要だ。

というわけで穴を広げて組み合わせてみてもまったく問題なく組める。

続いて甲板のシールだがシール上にいくつか丸く穴が開くようになっている。シールを台紙からはがす段階で穴を開けておいても良いのだが、ここは一度シールをしっかり貼り付けてから、穴を開ける場所に爪楊枝の先端を突き立てて穴を開けていくことにする。

こんな感じでプスっと開けていこう。モールドに重なる部分は麺棒や楊枝などを使ってしっかり圧着させるように。

続いて錨のパーツだが左右で形が非常に似ているので間違えないように。というより表に見える錨の形状はまったく同じで、差し込むピンの向きが違うのだ。差し込むときもピンがパーツに対して垂直に伸びているわけではないので、差し込む方向に注意したい。

錨のパーツを取り付けるところを下面から撮影した。差し込む方向がお分かりになるだろうか。この形状を無視して無理やりねじ込もうとすると、うっかりパーツを落として紛失してしまったりするから、冷静にな。

このように固定できればバッチリだ!

次は本来工程3のスクリュー周りの組み立て案内図があるのだが、甲板にパーツを組み立てていくときに少々邪魔になりそうなのでここでは一旦パスをして先に次の工程に進むことにする。時にはこのように、組み立て説明書に書いてある順番を無視することも許されるのだ。

というわけで工程4、砲塔の組み立て。シール15はパーツC3に巻きつけるように貼り付けるので、汲み上げた時に巻きつけた端が目立たない場所に来るようにイメージして貼り付けよう。

工程5で砲塔の設置。下段に来る<a>のタイプを先に設置するのが良いだろう。

正しく設置するとこうなる。砲身に巻きつけた白いシールの端っこも見えないようになっていると思う。

いよいよその他の甲板上の構造物の組み立てに突入だ。説明書のK7とK8パーツのイラストだと穴が二つあるように描かれているが、実際のパーツには穴はH18(もしくはH19)を取り付ける穴がひとつ開いているだけなので安心してほしい。

また、シール17と19の貼り付け指示のある部品だが、ここは黒いマジックで塗ったくってみた。これによりモールドの立体感を損なわずに済んだわけだ。他にもシールではなくマジックで色を補完して良い場所があるかもしれないが、そこは各自で工夫してみよう。

お次は艦橋。何層にもパーツを分割することにより、パーツ同士の合わせ目が目立たなくなるように設計されている。

工程7左側の組み立てに使用するパーツをランナー切り取ってみた。H10とH45、H46は後から組み込むと大変そうだったので先に組み込んでおいた。

で、積み上げるように組み立てていくとこうなる。

さらに工程7の右半分のパーツ。こちらは天辺に来るパーツだけ白いのだな。

工程7のすべてのパーツを組み合わせてみたところ。ちび丸とはいえ艦橋はなかなかにそびえたつね~。

工程8は非常にシンプルなので細かくは触れないぞ。

次の工程9では説明書の最初のほうにあった

「★カットしにくい箇所は2段階でカットしましょう」

の切り方を使うパーツが出てくる。

まずランナーからパーツを切り取り、パーツ同士組み合わせる面に余計な部分が残ってしまうのでここを平らになるように切り落とす。たったこれだけのことだ。難しくはないはず。

K1とK2のパーツの切り出し方はこうだ。この成型のおかげでパーツをカットした後がパーツの表面に出ないようになっているのだ。

ここも黒いシールを貼る部分は黒マジックで塗った。楽チン!

これまでのパーツとK11を合わせた甲板上の構造物をスタンバイ。さぁ組み立てろ!

よし! 完成までもう少しだ!


工程11だが下のほうのシールの貼り付けを案内しているイラストが<b>となっているが正しくは左右反転している<a>として見るのが正しい。注意してくれ。

工程11で組み立てたパーツとこのD23のパーツを甲板に組んでいくわけだがD23のシールはランナーから切り取る前に貼り付けてしまった。これはパーツを切り出してから貼り付けたってかまわないぞ。

さあもう一息だ! もう一気に進んでしまえ!

工程13で甲板上のすべての物が揃う! 艦首と艦尾の棒状のパーツは折れないように注意だ!

これで艦の上の部分は完成だ!

途中でとばしたスクリューのことも忘れてはいけないが、最初の付属物を見たときに存在した「水転写デカール」これをせっかくだから一部使ってみよう。

デカールとはなんぞや、デカールの貼り方はどうやるのか、などご存じない方もいらっしゃるだろうからね。大丈夫、誰だって最初は初めてさ。

今回は全部は使わずこの「Y102」と「ひえい」と書かれたデカールのみを貼り付ける。シールと違って使用する部分は自分で切り取る必要がある。当然文字のぎりぎりで切り取ったほうが貼り付けたときに段差が目立たなくなるのだが今回はこのくらい適度に扱いやすい大きさに切り取って貼り付けることにする。

切り取ったら1枚ずつ進めていこう。台紙ごと水につける。気温などにもよるがおよそ20秒ほどでデカールの糊が水に溶け始めるので、


時間がたったら水からあげる。ピンセットを使うもよし、私はデザインナイフの刃に乗せてすくい上げている。

貼り付けたりあたりに台紙ごと乗せて、デカールを押さえながら下の台紙だけずらしてとりのぞく! この台紙を取り除く作業にはピンセットがおすすめだ。台紙をどかした後も多少の位置の調整はできるが何せデカールは薄いのでできれば台紙をどかした段階で貼り付けたい位置にくるように頑張ろう!

固定したいところにデカールを乗せられたら、麺棒をコロコロと転がすようにして水分を取り除く。この時、麺棒でこすらないように気をつけよう。あとは乾燥するまで触れないように気をつけよう。

そして、だいぶ前に後回しにしていたスクリュー。こちらも細かいのでシールはランナー状態で貼り付けることにしたが、ここは金色のペンか何かで塗ってしまったほうが見た目も綺麗だったかもしれないな。

スクリューの向きは左右で異なるので説明書を良く見るように。舵のパーツが少々差し込みにくいかもしれない。手もとに先ほどのドリル刃があるのなら、少し穴を広げたほうが良いかも。ほらね「マイクロドリル刃セット」はあると便利。プラモを作っていく内に他にも良く使いそうな太さのドリル刃がわかってくると思うから、必要に応じて購入するといいよ。ドリル刃だけでなく、刃を固定するピンバイスの柄の部分も忘れずにね。

っと、、スクリューを組み付けたことで

「ちび丸ハイスクール・フリート」No.2比叡

完成だ!

小さいくせにパーツの分割もよく考慮されており組み立てやすい。シールかデカールかという選択肢があるのも良い。デカールはシールとの選択式になっているものがほとんどなので、デカールの練習を兼ねて挑戦してみて、デカール貼りに失敗してしまったらシールにしておくとするのも良いのではないだろうか。

そうそう、最初の方で艦の底部分がはずしやすくなるように加工をしていたことを覚えていらっしゃるだろうか。何故、完成後も分解できるようにしたのかというと・・・

じゃーーん!

本当は波紋がついたシートがいいんだけどとりあえず青いシートの上に乗せてみました。

どうです? 水の上に浮かんでいる様子に見えてきませんか?

あるいは、本当に水に浮かべて遊んで見るのも楽しいかもしれませんね!

いやしかし、デカールやシールが剥がれてしまうか!!

ともあれ、今回は

製作工程は多少前後させても構わない

ちょっとだけデカールに挑戦

ちび丸ハイスクール・フリートの完成後の楽しみ方

をご案内してみた。

いかがだったろうか。

是非とも今後展開するであろう他の艦たちや、各社から発売されるフィギュア、グッズなどと一緒に部屋の中に飾ってみてほしい。

ちなみに私の同僚が五十六の声を担当している。
もうひとつ余談だが、第一印象で好みのキャラクターはマッチこと野間マチコだ。