次回イベント検討中
ども、お久しぶりになってしまいました。
からだのエンジニア&からだの専門家 鍼灸師&整体師 藤井崇次(泰心堂)です。
実は税務と今年の仕掛けのスタート前作業でばたばた、バタバタっとしていました。現状、もう少しバタバタしているかなって感じですね。
お陰様でとんでもないもの、いや、素晴らしいものを提供し続ける準備ができたかなと思います。
さて、本題のお話をしていきましょう。
といってもですね、今日はイベントそのものではなくて、雑談ですね。
話のネタ的には今までの施術を捨てるとかそういうお話ではなく、アップデート作業を継続しているというお話なんです。
「現状維持は、停滞であり退化である」
これは私が徒手調整術研究部をわざわざ作って、施術法の習得と理解を深めている理由の一つです。現状維持ではなく、日々精進、日々鍛錬が大事です。
とはいえ、いろいろと業界的な流行り廃りもあります。
まあ、依然強い、骨盤神話なんかもありますが、日本の徒手調整術の流れの中でも、こういう流れはあって、骨盤→背骨→首→頭蓋みたいな流れや土台=骨盤→足首→上部頸椎~とか、体液→血流→脳脊髄液~とか、まあいろいろな流れがあります。
昨今の流れはというと、”重力”でしょうか?
そういえば、今現在、某会社から日山先生が『G セプター』を発売中でしたね。ちょうど昨日から一週間限定だそうです。プロモーションを見た限りにおいては非常に興味深い手技でしたね。
個人的にはやっと時代が追い付いてきたかな? という印象ともう少し先に行かねばというちょっとした焦燥とが入り混じった奇妙な感覚があります。
それはともかくとして、泰心堂の施術がどうアップデートされているのかというお話をしていきましょう。
〇施術の目的:蓄積疲労状態を解消し、自ら最適化できる体を手に入れること。
結果として、からだの機能により、治癒に至る部分は治癒し、最適化されるところは最適化され、症状が解消、変化することで、生活が良いほうへと変わります。
このコンセプト自体は変わりません。というか極論これが施術の到達点だと思います。
問題はそれを実現するための方法論です。
〇判断基準:蓄積疲労状態→からだの不調=自律神経系の機能低下を判断する基準
1.ヒアリング
2.身体機能低下:関節可動域、筋反射、筋出力、弾力など
3.内臓機能低下:機能障害の有無、症状名、腹壁などの緊張など
4.精神活動低下:思考鈍麻、神経過敏など機能低下症状、無気力、易疲労感など
5.キネシオロジーテスト:FullScanSystemを利用した情報収集
これもある程度形が決まって、動かさなくても取りこぼしが少なくなったかなという感触です。これも時機や顧客の状態に応じて必要な検査と可能な検査が変わりますのでそれなりに取捨選択はしています。
〇多段階調整:頭蓋→体幹→末梢の各基準に基づいた調整
1.頭蓋調整:最重要箇所。からだの中枢機能。からだの現状認識がうまくできていない現状の認識と変化を促すことで、現状の再認識を促す。要はからだの治癒モードのスイッチを入れる。
2.体幹調整:体幹の歪み(ひずみ)を反射的に取れる分だけ取っていく。イメージは弦楽器の調弦。トップアスリートなどは「力の流れがスムーズ」とか「引っ掛かりがなく滑らかに動く」とか表現するし、プロの音楽家の方は「からだの隅々まで音が響く」という表現された方もいらっしゃいましたが、コンディションが良い状態というのはつまりそういうこと。これを歪みがなく上下左右均等としてしまうとその調整はプロから言わせれば失敗。何故ならば右利き、左利きや仕事や生活の癖が必ずある。アスリートなど特にからだの機能を引き出す生活をしている人ならなおのこと。左右均等にしてしまったらがくっとパフォーマンスが低下する。からだの構造学的な話をしても左右均等でもないければ上下均等のバランスでもない。あくまで動ける体幹(からだ)に施術を通じてなっていくのが理想。
3.末梢調整:これは意識している人が少ない話ですが、実は関節はすべて連動して歪みを作り出します。だからうまく連動しない引っ掛かった動きがある場合は、その分ほかの箇所に負担がかかります。そう首や背中、腰回りだけでなく、手首や指先もまた日常的に歪みを作り出しています。このような手足をここでは末梢と呼称し、それぞれがその人なりにスムーズに動ける状態を調整→確認という一連の流れで再認識させていきます。
フルコースでこんな感じですかね。あとは美容、美顔を意識した方法論というのも実はあって、得意だったりします。特に顔系だとRe:Chargeは本気でおススメです。私自身しょっちゅうケアしています。ええ、施術家の特権ですね。
さて、問題はまともにこれらを全部盛り込んだ施術は普通ならば、どれほど時間と費用が掛かるかってお話ですね。
ええ、うちって普通が異常らしいので、うち標準で考えるとおかしなことになると散々、顧客に、何故か通ってきている施術家の皆様にツッコミ入れられまくっています。
おそらくは、まじめに一か所一か所関節や筋を調整していったら日が暮れても終わらないのではないでしょう。
全身の筋や関節自体の数もそうですが、それぞれが連動していますので、骨組み的に正しい位置に戻そうと一生懸命やればやるほど、うまく整わず、整ったと思っても症状が一向に変化していないという状態になるのではないでしょうか?
また、多くの整体院で骨盤(?)調整など一か所集中的な調整をされているようですが、それで本当に十分でしょうか?
骨盤じゃない、上部頸椎だ!と主張して頸椎の調整をされている方もいますが、それだけで本当に十分でしょうか?
頭蓋調整こそ、最上級だ!という方もいらっしゃいます。ぶっちゃけますが、あれめっちゃ難しいです。
頭蓋を調整することが難しいのではなくて、頭蓋から全身の連動を意識して、頭蓋から全身の状態の変化を促すのが難しいのです。
通常、一か所の調整では不十分です。
そして一か所からの調整は達人技です。
そうですね、私も所属する日本DRT協会の上原宏先生(ダブルハンドリコイルテクニック)、動体療法協会の大島正樹先生(神癒アルファ)、パーフェクトクラニオロジー協会の宮野博隆先生(脳脊髄液調整法 CSFプラクティス)らはある意味で一か所、一手順で調整しているように見えますが、実は一か所から全身の自動的な調整を図っているのであって、それがしっかりと意識されているか、情報として場に出され、相手のからだに伝わっているかどうかが結果の違いに現れます。
技術的にもシンプルで非常に優れた方法論だとは思いますが、あえて欠点を上げると、あっという間に終わることで施術を受けた感がどうしても薄くなって場が持たないことでしょうか。先に挙げた三つとも10分もあれば終わります。
私も本気でトークショー(笑)をせずにさらっと、施術だけ終わらすと検査含めて3分というのが最短かな?
ええ、この間要望があり、ストップウォッチでタイム計りつつ、さらっと施術してみせたら。
「えっ?もう終わったんですか?嘘でしょう?」と
1.関節可動域 拡大
2.筋反射 しっかり抵抗できる
3.痛いと言っていた立位体前屈動作でまったく痛みなし。しかも、床に届かなかったのがべったりと手が触れる状態まで。
「嘘やん!チェックしていただけじゃないの!?」
はい、何をしたかというと、検査とほぼ同時に”手”を使っただけ。
同調=均衡→崩し
これを手の内でさらっと秒で行っていたただけですね。
もう少しだけ解説すると、
1.同調=均衡、つまり”釣り合っている状態”=”現状”を頭が認識。
2.崩し=均衡が崩れて不安定が生じ、からだは安定しようとして変化。
3.確認作業を通じて、新たしい現状を再認識。
この後、からだの機能が働いた分だけ正常化、つまり治癒していきます。
この同調、均衡、崩しは実は鍼灸師でしたら当たり前の”おし手”の原理なんですね。
伝統技術って実は分解してみると新しい発見があったりします。
でもね、なんというかこういう地味な技術って伝わらないのでしょうかね?
広告や店頭ののぼりとかで鍼を打っている手元を見せている写真あるじゃないですか、あれ見て私は行く気にはなりません。だって、その”おし手”で何ができて、何がわかるの?と思いますもん。
そうですね、”おし手”作ったら最低でも3カウント、いや10カウントくらいでできないとね、できているとは言えないと思います。
とまあ、こんな感じで現況報告がてらの雑談でした。
最速の調整は希望があれば御覧に入れます。ただし、いたってまともに調整していますから一回分の施術料いただきますからね。