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古民家ギャラリー懐古庵

庭の配置換え

2021.02.28 22:00

常滑焼の水鉢に金魚を飼うことにしました。

 常滑焼の水鉢を実店舗で販売していましたが、当庵で金魚鉢にしました。

 水鉢は東の庭に置き、名句碑も少し配置を変えました。

 水鉢には水草を浮かべて金魚を1匹飼っています。

(石碑等の説明)

 東の庭には、儒教や道教の名句碑を置いていますが、東の庭の石碑を紹介するのは今回が初めてです。

 今回紹介する名句碑については、道教が持つ無為自然の「当たり前の気付き」であり、幸福に対する有用な教えとして紹介いたします。


    知 足(ちそく)

 幸福な人は、幸福を感じている人


「足(たる)を知る」は、古代中国 春秋戦国時代 楚(そ)国の思想家で、道教の祖「老子」の教えです。

  道教は、あるがまま自然の流れに逆らわずに暮らす「無為自然の思想」を根幹にし、理論的に秩序重視を追求した孔子の儒教とは対局的な思想でした。

 無為自然の生き方は、世界秩序が行き詰まりカオス状態にある今日に於いて、心が軽くなる教えだと思います。

 自分が幸せでなければ、他人(ひと)を幸せにすることはできない。

 ストレスを抱えて心が乱れると苦悩が生じ、逆にストレスが抜けて心を平静に保てば安楽になれる。

 心の平静を保ち続けることが精進であり、幸福への「気付き」に繋(つな)がる。

「幸福」と感じている人こそ幸福な人

であり、心配事や悩み事で「幸福」を感じずに他者の気持ちに寄り添わず、不平・不満・嫉妬心などの不実な行動を取る人は、信頼が得られない。

「知足」の精神は、次の禅名句とも同類です。

「即今只今」

 今、この時を大切に生きる気持ち。

「一期一会」

 この出会いが、その人との唯1回で最期の出会いになるかも知れないと心して、相手に対して取り返しのつかない一言や態度を取らぬ様、全身全霊をもって大切に接する気持ち。

 尚、石碑の前に、カッパの親子の人形を置きました。

 この置物は陶器製で、朝霧高原の「道の駅」で購入した物です。

 和やかなカッパの親子の表情から、幸せな気持ちが伝わって来るので相応しいと思いました。

 ご来店のお客様が、少しでも庭を見て楽しんで頂けたら幸いです。

 更に、庭先から3月一杯、雛人形も楽しめます。

 妻の友人がキューピー人形の着物を作って下さり、妻が人形に着せてお雛様と一緒に飾りました。

 この人形は、とっても愛嬌があるので、当庵のマスコット人形にすることにしました。

 看板ボーイの大黒様にしても、このマスコット人形(キューピット)にしても、当庵に縁があって来て下さったのを感謝しています。

どちらも大変な人気者です。

 当庵では、懐古という「郷愁」と、今を大切に楽しむ「幸せ」を、これから先も演出して行きたいと考えています。


※王様であろうと百姓であろうと、自己の家庭で平和を見いだす者が一番幸福な人間である。 (ゲーテ)