ムスカリや旅にしあれば畝に咲く
Facebok相田 公弘 さん投稿記事「手紙ー親愛なる子どもたちへ」
年老いた私がある日今までの私と違ったとしてどうか そのままの私のことを理解して欲しい
私が服の上に食べ物をこぼしても靴ひもを結び忘れてもあなたにいろんな事を教えたように見守って欲しい
あなたと話すとき同じ話を何度も繰り返しても その結末をどうかさえぎらずにうなづいて欲しい
あなたにせがまれて繰り返し読んだ 絵本のあたたかな結末はいつも同じでも 私の心を平和にしてくれた悲しいことではないんだ 消え去ってゆくように見える私の心へと 励ましのまなざしを向けて欲しい
楽しいひと時に 私が思わず下着を濡らしてしまったりお風呂に入るのを嫌がるときには
思い出して欲しい あなたを追い回し 何度も着替えさせたり 様々な理由をつけて嫌がるあなたとお風呂に入った 懐かしい日々のことを
悲しいことではないんだ 旅立ちの前の準備をしている私に 祝福の祈りを捧げて欲しい
いずれ歯も弱り 飲み込むことさえも出来なくなるかもしれない
足も衰えて立ち上がることさえ出来なくなったら あなたが、か弱い足で立ち上がろうと
私に助けを求めたように よろめく私にどうかあなたの手を握らせて欲しい
私の姿を見て悲しんだり 自分が無力だと思わないで欲しい
きっと それだけで それだけで 私には勇気がわいてくるのです
あなたの人生の始まりに 私がしっかりと付き添ったように 私の人生の終わりに
少しだけ 付き添って欲しい
あなたが生まれたことで 私が受けた多くの喜びとあなたに対する変わらぬ愛を持って笑顔で答えたい私の子どもたちへ 愛する子どもたちへ
Facebook相田 公弘さん投稿記事
これは、相田みつをの1960年ごろの作品。「不易(ふえき)」
不易とは「人の心や、この世に存在する一切のものが、時代を通じて変わらないこと。時を越えた真理」
みつをは、字体は変わっても、書に取り組む姿勢は変わらない、という心意気を書に託したのかもしれません。
ところで、「不」という言葉を、みつをは、よく使っており、一生のテーマと考えていたようです。
「今までの自分にバッテンをつけ、新しく生まれ変わる」という意味で使っていたと言われています。日々、真剣に書と向かい合っていたみつをならではです。
相田一人(かずひと)
https://hanatama.jp/muscari.html 【ムスカリの花言葉/希望と絶望、相反する心を語る花言葉】 より
1960年、イラク北部のシャニダール洞窟で、約5~6万年前のネアンデルタール人の墓が発見されました。旧石器時代の人類に既に“埋葬”という文化があったことは知られていましたが、この時、人骨と一緒に大量の花粉が見つかりました。
氷河期の名残の過酷な環境の中で、人の死を悼み、周りに花を敷き詰めて埋葬したことは、愛情を尊ぶ精神文化が当時の人類に既にあったということです。
この発見により、ネアンデルタール人は、現代人と同じ“ホモ・サピエンス”の仲間である、と分類されるようになりました。
この、故人を埋め尽くしていた花が「ムスカリ」でした。
ムスカリとは、人類誕生の頃からの長い付き合いがあるのです。
鮮やかな青色の花が印象深いムスカリには、希望を感じる前向きな花言葉がいくつもあります。と同時に、絶望的な花言葉も持ち合わせています。
ネガティブな花言葉の由来は世界的に共通していますが、明るい花言葉の由来がどこの国でもあまりよくわかりません。
野生種も栽培種も、西洋ではとても身近な花となっています。花の意味の由来すら忘れられてしまうくらい、あまりに長い間、各地の人々の生活に馴染んできたのかもしれません。
ムスカリ全般の花言葉
『通じ合う心』『黙っていても通じる私の心』『寛大な愛』『夢にかける思い』『明るい未来』『失望』『失意』『絶望』
西洋の花言葉
『usefulness(有用、有益、実用的)』(英)『disappointment(失望)』(英)
『l’amour romantique(ロマンチックな愛)』(仏)『faiblesse(弱点)』(仏)
ムスカリってどんな花?
花名はムスクから「ムスカリ(Muscari)」
は、属名(学名)です。香水成分として有名な「ムスク(moschos)」からきた名前です。
ムスクは日本語で「麝香(じゃこう)」と呼んでおり、牡鹿の内臓から採る動物性の香り成分で、大昔から洋の東西で使われてきた香料です。野生のムスカリは、南アフリカや、地中海沿岸から西南アジアにかけての広い範囲に40種類ほど分布していますが、古代からある品種の中に、ムスクに似た強い甘い香りのものがあるそうです。
現在、世界で栽培種として出回っている品種は、主に2種類の園芸種です。これはそんなに香りはありません。
独特のビジュアルと育てやすさ
草丈10~30㎝ほどで、茎の先端に、コロッと膨らんだ壺型の花が密集した花穂を付けます。青や青紫の花色が一般的で、ブドウが逆さになったようにも見えるため、西洋では、
“ブドウヒヤシンス”という意味の「Grape hyacinth」(英)「Blauwe druifjes」(蘭)
などと呼ばれています。愛嬌のある面白いビジュアルの花です。
秋に球根を地植えすると、冬の間に茎や葉が育ち、春に一斉に花を咲かせます。水やり以外にあまり手間がかからず、植えっぱなしでも毎年花が咲きます。群生させると青いじゅうたんのような花畑になります。
青くて可愛らしい花姿は、控え目で、暖色系の春の花を引き立たせる効果があります。花期の重なるチューリップなどと隣り合わせにされたり、花壇の縁を囲むように植えられたり、寄せ植えのアクセントにも使われることが多い園芸種です。
丈夫で育てやすく初心者でも失敗しないこともあり、ガーデナーにとっては使いやすく、何かと重宝されています。
『usefulness(有用、有益、実用的)』(英)
イギリスのこの花言葉は、そんなところからきているのかもしれません。
『通じ合う心』『黙っていても通じる私の心』『寛大な愛』これらの言葉も、
“花壇の花々との取り合わせの相性がいいことからきている”という説があります。
欧州での花の評判
フランスでは、ムスカリは愛のメッセージを伝える花のひとつです。白花のムスカリはプロポーズの印とされる地方もあります。
『l’amour romantique(ロマンチックな愛)』は、そんなフランスらしい花言葉です。
花言葉というか、花の伝説として、スペインでは“ムスカリは魔女やゴブリンの魔法と魅力を呼び起こす”“エルフの魔法とウィザードの魅力に私たちを導く”などといい伝えられています。怪しげというより、ファンタジックな世界につながるイメージのある花のようです。
そういえば、神教の巫女さんが振る鈴の形にも似ています。日本の花言葉
『夢にかける思い』『明るい未来』は、そんなスピリチュアルパワーのイメージが生んだ、希望や招福の表れでしょうか。
ヒヤシンスの青は悲しみの象徴
「ブドウヒヤシンス」と呼ばれるムスカリは、ヒヤシンスと同じ仲間ではありませんが、近い品種です。
ヒヤシンスにはギリシャ神話の悲恋の逸話があり、欧州では“ヒヤシンスの青い花色は悲しみの象徴”とされています。
ムスカリも青花が一般的なため、『disappointment(失望)』(英)『faiblesse(弱点)』(仏)という花言葉につながったといわれています。
『失望』『失意』『絶望』これら日本の花言葉も、西洋の花言葉に準じています。
マイナスイメージの言葉があまりにも強烈なので、それを払しょくするために、わざと希望に満ちた明るい花言葉もたくさんつけた、という一説もあります。
確かに、花壇の名脇役扱いの花のメッセージが『絶望』では可哀そうすぎますね。
https://greensnap.co.jp/columns/beleft_muscari 【ムスカリは植えっぱなしで大丈夫?球根はほったらかしでいいの?】より
控えめでありながら存在感のある青紫の花が美しいムスカリは、良い香りと育てやすさからも多くの人々に愛されています。しかし、「ムスカリは植えっぱなしでも大丈夫なの?」という疑問を持つ方も少なくありません。今回は、その疑問にお答えします。
結論、ムスカリは植えっぱなしでも大丈夫!
Photo by 美紀さん@GreenSnap
ムスカリの花が咲き終わったら、特別な手入れをする必要はありません。
花が終わったら、自然に葉が枯れていきます。そのまま放置しておいても、次の春にまた新しい花を咲かせてくれます。
植えっぱなしにしているムスカリの管理方法
植えっぱなしのムスカリは、水やりなどの特別なお手入れも必要ありません。花後のお礼肥をやると、球根に栄養が補給されて翌年もしっかり花を咲かせます。
ムスカリは乾燥には強いですが、水はけが悪いと根腐れの原因になります。梅雨や長雨には当てないように注意が必要です。夏場は休眠し、冬の寒さに当たると開花するので、12月ごろになれば鉢植えは外に出してやりましょう。
ムスカリの球根は何年くらい植えっぱなしで大丈夫?
鉢植えのムスカリの場合
植えっぱなしにした球根が増えて、鉢が窮屈になった場合は、2年に1度くらいの頻度で球根を掘り上げ、分球して植え直すと良いでしょう。
そのまま植えっぱなしにしておくと、球根が混み合って葉ばかり茂り、花つきが悪くなり、年々花の数や大きさが衰えていってしまいます。
地植えのムスカリの場合
地植えの場合、自然に球根が増えてどんどん広がっていきます。
ただし、花の様子を見て、花の大きさが小さくなってきたり勢いが弱ってきたら、鉢植えと同じように掘り起こして分球させてやりましょう。
掘り上げたムスカリ球根の保管方法
ムスカリの球根を掘り上げたら、枯れた葉や皮、古い土を取り除き、明るく風通しの良い日陰で保管します。ネットなどに入れて吊るしておくといいでしょう。秋に植え付け時期がきたら、分球させて植え付けます。
ムスカリをはほったらかし、植えっぱなしでも大丈夫!
ムスカリは、初心者でも簡単に育てることができ、毎年春になると美しい花を咲かせてくれます。植えっぱなしでも大丈夫なので、ぜひあなたのガーデンやバルコニーに、ムスカリを植えてみてはいかがでしょうか。毎年の春が、より一層楽しみになることでしょう。