仲間とともに Feb. 2021
東京のきっぱです。
『しあわせな読み聞かせ、がんばらない多読』ブログは
日本各地の英語の先生と協働で書いています。
各地でご活躍されている経験豊かな先生は
お忙しいかたばかりですが、
一か月に一度、Zoomで集まって、
多読や読み聞かせに関するさまざまな話をできる
幸せをいつもかみしめています。
今日は2月のMeeting 内容の報告です。
「読んでいるときに単語を調べたくなる。」
洋書をとにかくたっくさん読んでおられる、
いわゆるタドキストで、
かつ、英語の絵本が大好きで、
大人の英語の絵本の会を主催されているM先生。
「本を読んでいるとき、思うこといっぱいあるよ。」
とおっしゃるので、
どんなことを思うのかしら、と
興味津々で伺ってみると・・・
「読んでいるときに単語を調べたくなる。」
「えぇぇぇぇ、M先生でもそうなるの?」
とわたしはじめ他の先生から
驚きと安堵の混じった反応😆
「(単語を)調べるときと、調べないときと、がある。」
「調べる/調べない の判断基準って何だろう?🤔」
と発展。
そんな中で、O先生が最近ハマっている本を紹介してくれました。
『外国語学習に潜む意識と無意識』 福田純也著
「単語わからなくても愉しかった!」
O先生、ご自身が主宰している大人の多読クラブ
に参加しているAさんのことを話してくれました。
Aさんは、Dahlの『Matilda』 を読んで、
興奮気味に本を紹介してくれたそう。
「単語がわからなくても愉しかった!」
「“わからないけれど面白い!” って思える本ってあるよね。」
「でも、わからなさすぎて眠くなったり、つまらなく感じる本もあるよね。
その違いって何なんだろうね?」
「日本語の本でもそういう経験をしたことあるよ。」
という話になっていき・・・。
べつに結論が出るわけでもなく、
ただ事実を確認しあっただけですが、
「わからないけれど面白い!」
と感じたことがあるかどうかで、
本選びの基準は変わってくると思います。
わたしたちは、英語だって日本語だって
単語7~8割を理解できるかどうか、で
本選びをしません。
その判断基準に従って本を選んでしまうと、
「わからないけれど面白い!」
体験はできないでしょう・・・
「“本を読む”とはどういうことかがわかった」
そんなこんなするうちに、
『NHK出版 学びのきほん 「読む」ってどんなこと?』 高橋源一郎著
の話題に。
O先生の大人の多読クラブで大人気の本だそうです。
わたしはこの高橋源一郎さんの著書に共感しただけでなく、
小学生の国語の教科書が
いかに心をくだいて作られた名書なのかを
初めて知りました。
まだ読まれていないかた、おススメですよ😉
How Bill Gates reads books
Bill Gates の本の読みかたは、
なんと、我々がいつも話題にしている
“ツッコミ多読” と同じ(方法)だった!
という話や、
読書家であるO先生の読みかたとの共通点を見つけたよ、
という話。
「英語を読むときと、日本語を読むときと、ではスタンスが違う?」
最後に、M先生がおもしろい話題を提供してくれました。
「日本語の本だとパラパラ読める。
パラパラ読んで、わかった気になれる。
けれど、英語だとパラパラ読めない。
きっちりすべて読まないといけない気がして、
全部読んでしまう。」
皆さんはいかがですか?
実は、わたしは日本語も英語も
Nonfiction、ライトノベル、は
パラパラ読みをすることあります😅
考えてみれば、社会人になってから
英語の文献を一定期間のあいだに
大量に読まなければならないような仕事に
就いていたことがあり、
スキミング能力をそのとき鍛えられました。
ですので、パラパラ読むのは割と得意かもしれません。
(パラグラフリーディングの術も
きっと少し練習すればできると思います。)
この術は、英語の文献を大量に読む際は役立ちますが、
たとえこの術を身に着けたとしても
以下のような欠点を克服することはできません。
・英語でコミュニケーションをとれない
・英作文できない
・英語の小説を読めない
の “ないない尽くし” 😭です。
他にも欠点があるかもしれませんが、
特に私は上記3点に苦しめられました。
現在のわたしが
“多読” や「絵をよく見る」ようになったのは、
この苦い経験も関係しています…
以上、あっという間の
濃密な楽しい1時間半でした😌
文:鈴木祐子(きっぱ)
東京
ABC4YOU自由が丘
英語・多読・読み聞かせ教室