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文化的耳飾りnemu『韓国のお客さま』

2021.03.01 12:32
正絹の帯締めを解いて糸に戻し、絹糸100%の扇状の耳飾りを作っている。最近じゃサステナブルなどの声も聞こえる。にしても、このリユースは手間である♻️ただし着物を着飾る一品の証、無限の色彩と巡りあえる。色は皆さんに自由に選んでいただくとして、それよりも自身は、この耳飾りを通して和裁から学んだ日本人の精神行動を伝えている。『和裁』と言うキーワードそのものも耳に馴染む事を願いつつ…。この子(nemu)を通して色々な着物職人さん、着物人、お洒落さんと繋がれてきた🤝これからもそうでありたい。 
『文化的耳飾りnemu』 〜since2018〜

nemu.1

今日はnemuを作ることにした。

目の調子は数ヶ月ぶりに芳しくない。

お疲れのようだ。

けれども…

これ以上お待たせするのも心もとないし

なによりも作る気分だった♪


久しぶりだなぁ。

心を鎮めて…。

糸量の計算から🧮


《nemu_TYPE02》

02は2色の糸を真ん中で分ける意匠。

#てつこん 28本 8回転 2倍 448本

#しんく 37本 8回転 2倍 592本

合計1050本 

これが今回の糸量(着地予測)。

糸はもちろん絹糸だ。

素材の吟味は触診と燃焼実験で剪定済。


この真紅の糸は謎の人気がある。

日本を超えAsiaの女性に人気だ。

今回は韓国のお客様だ。

過去には香港にも飛んだ𓅘𓄢𓄢


人気はあるが、困った事に

通常の平均的な糸の細さよりだいぶ細い。

扱いが非常にシビアだ。

糸量にも微妙なさじ加減がいる。

丁寧にクセを伸ばして糸の準備を終える。


今日のBGMはBUMP OF CHICKEN🐓

作業を進める。

これはだいたい2018年から作り始めている。

今、目を煩わせてはいるが

3年も経てば、そこそこ勘は

染み付いてくれているもんなんだ。

けれども手が止まる。

この作業が久しぶりな事。

真紅の糸量のバランスの取りにくさ。


満足いかず計算機をたたき直す。


#てつこん 30本 8回転 2倍 480本

#しんく 50本‼️ 8回転 2倍 800本

合計1280本 


37→50本‼️

(前この糸使った時も50本に驚いてたかも。)


使えないお房が出来たりもする。

フリー在庫か私用におろす。

消しゴム。

中学生の時に使ってた

サイドノックのシャープペン。

扇状の型紙。


レギュラーの道具たち。



孔雀🦚

唐丸。

鳥の羽のよう🪶


この鉄紺はお客さまのリクエストに

答えるようにセレクトした糸だ。


なんと、元は男性の羽織紐。

ならではな、緑みを帯びた絶妙な色だ。

真紅の方は
連獅子みたいだ🦁

今日はそんな風に見えた。

最終は半円の型紙にそわせて

大きな裁ち鋏で余分な糸を切る。

1番緊張する工程。

息継ぎをしていない。


ここを失敗すると

振り出しへと一気に引き戻されるから。

なんとか出来た。


偶然過ぎるが発送日の今日は

3.1独立運動(1919年)だった。

タイムラインに流れてきたツイートで知る。

何でかこう言う情報を掴んでしまう。

歴史を知るとざわざわする時がある。

日本が韓国を領土にしていたと言う事実。

この糸は彼女の母国の旗🇰🇷の色を

イメージせずにはいられない。


昨日の事ではないけれど苦痛。

ごめんなさい。


KPOP、ヤンニョム、両班、民画。。。

どれも楽しい。

どうか互いの文化をそのままに⭐︎


喜んで頂けると幸いです。

また頑張れます🙏

感謝🕊

本番で使えなかった房は

自分用に使うことにした。

今日はたくさん韓国の音楽を楽しんだ♪

🤝


『文化的耳飾りnemu』は

合歓の花から名前をとりました。

合歓の木は英名でsilk treeと言うようです。