ハーバード白熱教室@東京大学
アメリカ ハーバード大学のサンデル教授による哲学の授業、特別版in東京大学。
「JUSTICE(正義)」についての哲学を考えるディベート大会のような授業。
大きなホールに学生から社会人までたくさんの人が集まり、意見を交わす。
とっつきは非常に難しそうだけど、見始めるととてもひきこまれた。
ひとえにサンデル教授の誘導・まとめの素晴らしさにつきるものだと思う。
様々な意見が出て、自分が共感するものも、そうでないものもあったけど、
今まで深く思考したことがない問題について、
考えるきっかけを与えてくれたように思う。
テレビやネットでニュースを見て、ただ感想を持つだけでは、
メディアの思惑どおりに思考することしかできなくなってしまう。
そのことにはっきり気付かせてもらえた気がする。
一見とても難しそうな、
「正義」の定義。
一人の人間として、小さなコミュニティの問題から国家間の政治問題まで、
なぜそのような感情を自分が抱くのか、
その背景は何なのか、
小さい問題と大きい問題、問題の大小によって道徳観が左右されることは
大きな矛盾を抱えているのではないか・・・。
ただぼんやりと日々をすごしていてはいけない!
と目を覚まされた感じだった。
自分の意見を持つ事、そしてそれを相手に伝える事。
相手の意見を聞く事、そしてそれを自分のものと比較してみる事。
それにはまず、自分の考えが何に基づいて形成されているかを、
自分がよく知っていなければならない。
最近思考することにおっくうになってしまっていたけれど、
もっともっと もっともっと 思考しなければいけないと思う。
自分の意見を持ち、それを他者に的確に伝える能力。
私には圧倒的に欠如しているけれど、
生きて行く上で不可欠な力だと思う。
勉強ができなくても、子供達にはそういう能力を磨いてもらいたい。
自分の考えを持つ事が、自立であると思うから。