シャイン
2011.09.05 20:13
デイヴィッド・ヘルフゴットというピアニストの映画。
劇的な展開があるわけではないのに、
どんなスリルのある映画よりも、
ドキドキ、緊張感を持って観た。
とてもとても面白かった。
ストーリーは1人のピアニストの、
まぁ紆余曲折ある人生の物語なのだけど、
彼自身と、彼の周囲の人々の心情が
とても細やかに描かれていて、
特に説明がましいわけでもないのに、
それぞれの優しさとか、悲しみとかがとてもよく伝わってきた。
とても美しくて印象的なシーンが多くて・・・
というより、全体的にとても美しい。
特に美しいものばかり描いているわけではないけれど。
丁寧に、意図を持って、綿密に作り上げられた世界。
一人の人生を描いているようで、
たくさんの愛の形、愛の葛藤が描かれていて、
心の奥深くに染み込んでくる感じ。
観終わった後に、自分の愛の形を見つめなおしたいと思った。
久しぶりに、温かい涙を流せた気がする。