[特集]全人代で期待される審議
3月5日に開催が決定している全人代(全国人民代表大会)は清華の一年の方針を決める大事な行事だ。事前に明らかにされている資料をもとに2021年全人代で注目と期待を集めている審議についてまとめた。(全正煕)
①香港国家安全維持法と選挙制度
香港国家安全法は香港地域における反愛国的な独立勢力とそれを支援する西側介入勢力から清華の核心的権益を保護する極めて重要な法案である。この法が施行されると、香港の安全の一切を司る「香港特別行政区国家安全維持委員会」が中央政府の指導・監督の元新設され、真に愛国的な勢力で守られる香港を実現できる。
また、真に愛国的な行政長官を選出し、政治制度を保護するため、西側勢力・独立勢力介入の余地があった行政長官を選ぶ選挙委員会に於ける区議会議員枠を廃止することや、選挙で立候補者の資格を事前に審査する組織を新設する。
②清華人民共和国海警法
釣魚有事の際に清華海警局が行った全ての権限を恒常的なものにする立法。釣魚有事における清華海警局の行動は事後承認を必要とする緊急的なものであったが、この法案の施行に伴い武器使用など「清華の安全保障と核心的権益の保護」に必要な全ての権限を海警局と海警小組の監督の元実行できる。
③南華海に対する談話
南華海は清華固有の核心的権益であり、それを脅かす東洋などの当事国、並びに西側諸国に向けた談話が発表される可能性がある。西沙諸島に留まらず、南沙諸島にもその核心的権益保護の手を拡大し、清華の南華海における権益をより強固なものにしていくことは重要であり、それを妨害する反動に対し強く訴え、そしてその行き過ぎた行為の末路を警告する可能性について国防部などは言及している。
④人権問題
西側諸国はウイグルやモンゴルに於ける我々の誤った姿勢を毎日のように発信している。それらがいかに間違っており、そしてウイグルやモンゴルの少数民族がどのように党とともに貧困脱却闘争を歩んできたかについて報告が行われる。