鶴田謙二と、尻(9月3日 曇)
原稿が上がったので、本を買いに行った。徳間書店から出ているアンソロジー「日本ふるさと沈没」である。本当は1か月くらい前、原稿が全然進んでいない時期に買ったのだけれど、そう書くとなんだか原稿をさぼって遊んでいたふうに見えるので、原稿が終わったあとに買ったことにする。しかしまぁ、表紙が鶴田謙二という時点で、すごくキタナい。卑怯だ。やり口があざとい。だって鶴田謙二のカラーが一枚拝めるかどうか、ただそれだけの理由でさえ、鶴田謙二ファンは何の興味もない本を買ってしまう。導士リジィオだろうが冬の教室だろうが買ってしまう。後に出るであろう画集にもっと大きなサイズと良い印刷で再度掲載されるとわかっていても、買ってしまう。愚か者と、指をさして笑うがいい。
それにしても、80ページ3コマ目のケツといったら、どうだろう! まったく鶴田謙二はジーンズを履いたケツをエロく描くのが上手い。後のシャワーやセックスのシーンよりも、このケツの方がエロいくらいだ。そういえばForget-me-notもジーンズやスカートごしにその存在を主張するケツのラインがエロい漫画だった。いや、その評価は正当ではない。Forget-me-notは胸もエロかった。伊万里マリエルのあの胸のラインときたら、リアルな乳に少し手心を加えた、しかし乳袋ほどファンタジーではない、そんな着衣の胸の描き方に思える。裸の胸をいやらしく描く人は数多いが、乳袋も胸元の露出もなしで着衣の胸をいやらしく描ける作家というのは、そう居るものではないと思う。
という話を以前、某氏にしたら「わっかんないなぁ~、そういうの」と、あからさまな困り顔で一蹴された。そうか、わからんか。うん、まあ、自分でも、何を言ってるのかよくわからないよ。