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NPO法人YouToo

単身赴任

2021.03.02 22:25

パートナーと子ども一人。

武蔵野線沿線のとある駅の近くに住んでいた。


パートナーは「夢を叶える準備」として、牧場勤めをすることになった。

収入は一家の「大黒柱」のそれからは程遠い。


それなら!


と、わたしは東京で仕事をして一家の大黒柱になることにした。


パートナー子どもと二人で牧場暮らし、私は単身赴任して東京暮らし。


1週間に一度、わたしは牧場に、家族のもとに行った。


行くたびに、パートナーの表情は曇り険しくなっていった。


あるとき、アルコールが入った勢もあったのか、

「偉そうに。キャリアウーマンのつもりか」

と、パートナーはつぶやいた。


二人の収入や「私たちファミリー」の家計について話が及んだとき。

当然のことのように残業をこなし、対価も得ていた私の収入はパートナーのそれを上回っていた。


女のくせに男よりも稼ぎやがって、それで偉くなったつもりか。


田舎ぐらし。

素朴で親切、心温かい人たちからのいろいろな噂や忠告を耳にしていたパートナー。

言葉の裏には、どうやらそんな気持ちがあったらしい。


そうなのか。

そうか。

あなたも…?


私は謝った。。。


今思えばフェミニズム、という視点からとらえたら違和感が大きくなる。

なによりも、私が極めて自然に申し訳ない、という気持ちになったこと。

私自身が、男、女の、ステレオタイプな役割にとらえられていたこと。


今の私なら、どうするのだろう。