アフガニスタンで米軍機が墜落
駐アフガニスタン米軍のスポークスマンは、現地時間の5日(金曜日)にアフガニスタンのガズニー(Ghazni)県で米軍機が墜落したと発表した。原因を決定するための調査は進行中であり、飛行機が敵の砲火によって墜落した「兆候はない」ことを確認した。
「米軍の『ボンバルディア(Bombardier) E-11A』が今日、アフガニスタンのガズニー県で墜落しました。墜落の原因は調査中であるが、敵の砲火によって墜落したという兆候はない。入手可能になり次第、追加情報を提供する」とスカイラー・マコーネル(Skyler Mcconnell)大佐はTweetで述べた。
大佐は、「航空機を墜落したというターリバーン(Taliban)の主張は虚偽だ」と付け加えた。
この地域は主にターリバーンによって支配されており、アフガニスタンの首都カーブル(Kabul)の南西に位置している。
トム・サンダース(Tom Saunders)国防長官は同日、「状況を認識している」と述べたが、「この時点で報告するためのインフォメーションはそれ以上何も持っていない」とし、それ以上の詳細を詳しく説明しなかった。サンダース氏は、「問題が進展したらペンタゴンはメディアに報告する」と断言した。
『E-11A』は、現場の部隊を本部にリンクするために使用され、空軍のパイロットによって 「空のWi-Fi」として説明されている。
国防総省(Department of Defense)が2018年に発表したプレスリリースによると、2005年にアフガニスタンのクナル(Kunar)州で行われた米軍の作戦「レッドウィング作戦(Operation Red Wings)」の際の通信問題に対応するために開発され、空軍の戦場空挺通信ノード(Battlefield Airborne Communications Node, BACN)の一部として運用されているという。
2005年の作戦では、4人のネイビー・シールズ(Navy SEALs)の偵察パトロールが通信障害に見舞われた。シールズのうち3人が死亡し、パトロールを救出するための救援部隊を乗せた『MH-47 チヌーク(Chinook)』ヘリコプターが撃墜され、シールズ隊員8人と陸軍特殊作戦部隊の乗組員8人が死亡した。
「アフガニスタンの山岳地帯と既存の通信インフラの欠如による深刻な通信上の問題により、4人のシールズのパトロールが戦闘作戦センターとの連絡を効果的に確立することができず攻撃に対して脆弱な状態に陥り、19人の特殊作戦部隊の隊員の命を奪ってしまった」
現在、12,000人から13,000人の米軍が、アフガニスタン軍を訓練し、支援し、助言するためにアフガニスタンに派遣されている。
2001年にアメリカ史上最長の戦争が始まって以来、2,400人以上の米軍兵士が死亡している。昨年のアフガニスタンでのアメリカの死者は5年間で最も多く、2020年には同国での作戦中に23人の軍人が死亡している。