泥まみれの甲羅
2021.03.03 06:39
午後2時。
近所のとあるカメスポットへ出かけてみると、
アカミミガメたちが大集合していた。
ヒトが暖かくて気持ちいいと感じる日は、カメにとっても同じであるようだ。
彼らの甲羅をよく見てみると、あることに気が付く。
甲羅の状態が、夏季よりも泥まみれな子たちが多いのだ。
そして夏季よりも、蓑亀(甲羅にコケが生えているカメ)が少ない。
おそらくこの原因は、「冬眠」だろう。
先程のカメスポットのすぐそばに、もう2匹のカメが見えた。
この2匹は、アカミミガメとクサガメだ。
どちらのカメも、ドロドロの甲羅を背負っていた。
カメたちは、水底の土の中で越冬する。
数か月の間、ほぼ動かずに土に埋もれていれば、そりゃあ甲羅に泥が積もってどろんこ状態にもなるだろう。
そして日光の照射を受けなければ、コケは生えてこない。
泥まみれの甲羅がよく見られるのも
今の時期ならではの、いわゆる「風物詩」だ。