保育園見学のこと。
レンが幼稚園に行きたいというので、近所の保育園の見学に行きました。
シュタイナーの先生に保育園行きのことを相談したら、
「保育園は割とご飯を食べて自由に遊んで寝ると
あたりまえの生活のことしかしないことも多いので、
詰め込み教育をさせる幼稚園よりもかえっていいですよ。」
と言ってもらったので、ちょっと安心して近所の保育園の遊びの広場に行ってみたのです。
そうしたら、あぁ、カルチャーショック!!
まず木の床の体育館の中でみんなが底の厚い運動靴を履いている。
そしてポールで作られた円の周りを先生に囲まれてぐるぐ走っている。
何周も何周も。
時間が来るとストップ。
次の学年の子どもたちが来て同じことをする。
それ以外にも
テレビのバラエティ番組のようなお楽しみ会の進め方とか
アレルギーがない限り、給食はみんな同じものを食べて、
牛乳も必ず飲まななきゃダメだということとか
おやつは小包装の市販の煎餅とお砂糖の入ったジュースであることとか
たくさん驚いたことがあったけど、
この3歳4歳の子どもたちが先生の合図で部屋の中をグルグル走り回る姿にショック。
(園で作った野菜を給食に使っていたり、給食の先生の笑顔がすごく素敵だったり素敵なところもたくさんあったのだけれど、その中で決められたルール=あたりまえがちょっとイノチを優先させていないなーと思ったのでした。きっと先生も辛いのだろうなー。)
木の床が気持ちよさそうだったので
子どもたちが部屋の中で靴を履いていることにすごく違和感を感じたから
「お部屋の中で靴を脱いで裸足で過ごしてもいいのですか?裸足で走ったり?」
と聞いてみたところ、「避難の問題」でダメだそうです。
「いつでも避難できるように、部屋の中では靴を履く」とのこと。
「なるほど!」
と返したものの、はてなでした。
私の行ったモンテッソーリの幼稚園は
グルグルただ走らされるのではなく
生音に合わせて身体を好きに動かすリトミックだった。
季節の行事はその雰囲気を体験するものとして厳かだった。
その中からその行事の意味を感じ取った。
オーロヴィルの幼稚園や託児所は「足の裏の感覚は大事だから」と
屋外でもずっと裸足だった。
おやつはその季節のフルーツだったり、誰かが焼いてくれたケーキだった。
自分で手作りのものを持ってくる子もいた。
基本的にみんな自由に遊んでいた。
そんなあたりまえに思える教育を身近で受け取ることって、
やっぱりまだ難しいんだなぁ。
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まだまだ小さな子達(1歳、2歳の子たち)が静かに椅子に座っていたり
先生の背中の中で泣き続けているのを見て
こんなにたくさんの小さな子どもたちが、
なんでお母さんと一緒にいられないんだろうと思った。
まだまだ他の子どもと関わることに興味津々というよりは
静かに佇んでいる子たち。
お母さんとの密な時間をたっぷり過ごしたいに違いない。
もちろん事情があって、お母さんがどうしても働かなければならなくて
お母さんと離れて頑張っているのかもしれないし
そういう場所がちゃんとあるということは大切なライフラインなのだとは思う。
だけど、これだけたくさんの子供たちが仕方がなくそうなのだろうとは思えなくて。
世界にはたくさんの貧しい国があるけれど、
どんなに貧しくてもお母さんは子どもを抱っこしている。
この国はこんなに豊かなのに、なぜこんな風に
大量に預けられている子どもたちがいるのだろう。
保育園で働いているお母さんたちだって、仕事で他人の子供を世話するよりも
ゆっくり我が子を抱っこしてあげたいのではないか。
国民総生産を上げるために、国民全員労働者作戦を実行している日本。
無料で子どもを預けられる=子どもを預けるのがあたりまえ
⇨せっかくだから預けよう
そうなっているような気がしてならない。
多分、こんなことを言うと、
「あなたはラッキーだから子どもを預けなくてもいい状況なのよ」
「あなたは強いから子どもを預けなくてもいいのよ」
いろんな意見をいただくのかもしれない。
でも多分そうじゃない。
ただ優先順位が違うだけ。
自分の仕事より、目の前にいる彼の人生を大切にしたい。
少しでも疑問を抱いてしまうところに、子どもを預けられない。
「無料」であることよりも、大切な魂を守りたい。
お金を稼ぐことよりも、今のこの時間の価値を最大限に高めたい。
ただ子どもを育てるとか、働く日々を過ごすんじゃなくて、
子どもと夫と3人で、今できる最大限に豊かな優しい1日を過ごしたい。
だから仕事を減らして、子どもと一緒にできる範囲でできることをやる。
夫にも今は仕事よりも子どもと過ごすことを優先させて一緒にいてもらう。
きっといつか離れていってしまうこの子から、たくさんたくさん教えてもらえて
たくさん与えてもらえる時間は今だけだから、
できる限り大切に3人の時間を過ごしたい。
今が未来を作るから、納得のいく今を過ごしたい。
そのほうが楽しいし幸せ。
そうやって今がある。
そんな風に暮らす人は私の周りでは(近所ではなく)増えていきています。
だからこの動きは広がって、やがて変わって行くのだと思う。
たとえ、逆の流れも強くなっているにしても。
今回の保育園カルチャーショックによって
私は決意しました。
やっぱり人任せにはできない!!
想像以上に世間はテンテコマイで混乱している。
自主保育サークルっていうと、硬そうで恐れおののきますが
(私はあんまり「会」とか「教育」とか背負いたくないのです。)
とりあえず子育てカフェ的な会をやる。
親子で集まって、畑仕事、お昼ご飯、歌を歌う、遊ぶ会。
もうミーティングははじめて、流れはできてきています。
「保育園に預ける⇨働く」に違和感があって
親子ともに楽しみながら豊かに魂を育みたいというお母さん。
あ、もちろんお父さんも!!!
ぜひ、連絡をください!!!