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【取材協力】東京新聞2020年3月4日「地震保険 ぜひ加入を」

2021.03.04 01:19

東京新聞にご協力しました。

近年、火災保険契約者の約7割が地震保険に加入し、セット率は伸びていますが、なぜ家計にとって地震保険が重要なのか、十分に理解が進んでいないように感じます。

地震保険は個人が判断して加入する自助のしくみではありますが、法律に基づき国も保険金支払いの責任を負う、半ば公的制度でもあります。私たちが支払った地震保険料は、経費を除いた分が積立金として官民で積み立てられ、それが損害を受けた方に支払われる仕組みです。保険会社に利益のない非営利の保険商品。誰かの儲けのために存在しているのではありません。

被災時は、公的支援を受けるのが基本です。ですが、被災した方にとって十分でない現実も一方であります。災害が相次ぐ時代にもかかわらず、高度経済成長期よろしく政府が国民の生涯をかけた住宅取得を推進するなら、災害で生活基盤である住宅を失った場合にも強力にバックアップすべきでしょう。生活設計のアドバイスをする立場からは、こうした意味で公助をより拡充すべきと強く思います。

災害が頻発し、従来の住まい方が家計リスクを招きかねない現実を踏まえると、過去の常識にとらわれることなく、自分らしい住まい方や暮らし方を考えるべき時代になったと感じています。災害、コロナ禍、不測の事態は起こり得ます。そんな時でも可能な限り不本意な選択を余儀なくされることなく、できる限り自分らしく暮らせるよう、自分に必要な準備は何かを考えるきっかけにしていただければと思います。

砂本さん、ありがとうございました。