偏愛文学館 mobiダウンロード
偏愛文学館
偏愛文学館 は 倉橋 由美子 によって作成されました 各コピー0で販売されました. Le livre publié par 講談社 (2005/7/8). Il contient 221ページ pages et classé dans le genre genre. Ce livre a une bonne réponse du lecteur, il a la cote 4.9 des lecteurs 10. Inscrivez-vous maintenant pour accéder à des milliers de livres disponibles pour téléchargement gratuit. L'inscription était gratuite.
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偏愛文学館 mobiダウンロード - 内容紹介 急逝した作家、倉橋由美子が残した至高の言葉。 創作、その根源をたどり、著者が愛した作品だけを集めた、37篇、39冊の偏愛書評集。 夏目漱石、吉田健一、宮部みゆき、ジュリアン・グラック、ラヴゼイ……。古今東西39冊の「本」を取り上げた、倉橋由美子の手による私的書評集。最高のブックガイドとしてだけでなく、著者の作品世界、その背景までをも垣間見ることのできる究極の読書案内。 内容(「BOOK」データベースより) 夏目漱石、吉田健一、宮部みゆき、ジュリアン・グラック、ラヴゼイ…。古今東西39冊の「本」を取り上げた、倉橋由美子の手による私的書評集。最高のブックガイドとしてだけでなく、著者の作品世界、その背景までをも垣間見ることのできる究極の読書案内。 商品の説明をすべて表示する偏愛文学館を読んだ後、読者のコメントの下に見つけるでしょう。 参考までにご検討ください。
すでに重病を患っている認識がある倉橋は、倉橋自身が何度も作品の中に登場させている老人たちのように、他人への遠慮というようなものが無くて、書評という形の本作品でも強い偏屈ぶりを見せている。まさしく「偏愛文学館」という書名がふさわしいし、倉橋の自作も含めた「小説を書くこと」への価値基準のようなものが、ストレートに読めて嬉しい。若いころに書かれた作品の登場人物と、死を視野に入れた現在の作者が、似た顔つきで端座しているのを見ると、価値基準の強さを感じる。それも病的な感じは微塵もしないので、精神の確からしさが伝わる。とはいえ、この偏屈ぶりで自作を書くのは命を縮める難業だったことが容易に推測される。倉橋も以前レース編みに例えていたことがあるが、可愛らしい編物というより、強固な編目を頑固な緻密さで組んでいく工芸品としてのレースのイメージだろう。北欧のどこかに、伝統工芸としてのボビンレースがあったが、厳しい冬や、荒海の容赦無さか何か、強力な外界の力に対して無言で拮抗していくような編目の密度がある。それでいて、ペルシャ絨毯のような息苦しさは無くて、あくまでレース編みの軽やかさを保つ。そんな感じ。伝統工芸のレースもそうかもしれないが、倉橋の作品も、見た目の軽やかさとは裏腹に、持ってみた時の「重さ」は作者本人の意図に反するほどになることがあるだろうか(練達にそんな心配は不要?)。絨毯は少女たちが若い時間を削って編み込んでいく「重さ」が相応しいが、レースの方は、老女たちの限られた時間で、適度に乾燥させながら編み上げる「軽さ」が求められそうだから、晩年のこの書評集はとても良い。自分は素人で、気楽にブログなど書いているが、倉橋ほどの精神の健康さは無いので、プロでなくて良かった。まったく。