手塚治虫の名作ブラックジャックを読んでいて思った、塾のお仕事をしていて良かったなって思う瞬間のこと
2021.03.14 15:05
当塾の本棚に、ブラックジャックという手塚治虫先生の漫画があります。
毎回「手塚治虫すごいなぁ」と思うのは、休憩時間中に子どもたちがみんなそれを手に取って黙々と読んでいる姿を見た時。こっちからは「これ面白いよ」とか何も言わないんですけどね。中には「手塚治虫」もなんて読むかわからない子がいたんですが、それでも次々と物語を読み進めていきます。「この作者の人、お医者さんでもあるんだよ」と話すとみんなびっくりします。
みなさんご存知の通り、ブラックジャックはやたら高額な手術料をとるのですが、時折ほぼ無償で人の命を救ったりします。それは例えば患者や周りの人の本気や覚悟に触れた時。そんな時にブラックジャックはなんとも粋な計らいをするのです。
子ども達に触発されて、僕も受験終わりに改めてガーッとブラックジャックを読み直してみました。すると、そこで気づきがありました。
そういえば、この塾のお仕事をしていて無性に嬉しくなるのは、子ども達の本気スイッチが入った時や覚悟が垣間見えた時。それはもしかしたら、ブラックジャックが本気や覚悟に触れた時の気持ちと似たようなものなのかもしれません。
誰かの本気や覚悟には、誰かを動かす力がある。
そんなことをふと思いました。そんな本気や覚悟を育み、応援できる場所で在りたいと改めて強く思いましたね。
そういえば以前、月のお手紙でも手塚治虫先生について触れました。
本気や覚悟の種を育てるのは、僕ら大人の役目なのかも。
ちなみに、文庫本13巻の宮部みゆきさんの「解説」もオススメです。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
そして大人だって自らが本気と覚悟を持っていなくちゃね。