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今こそ採用実務に必要な「One for All All for One」のマインド

2016.10.24 02:39

ミスターラグビー・平尾誠二氏が亡くなりましたね、53歳という若さで。
年上の友人でもこの辺りの年齢の方が多いので、なんだかなんだかな気持ちでおりますし、え?病気してたんですか?的なそんな衝撃もありまして。

ちなみに、ラグビーでよくこの言葉を耳にしませんか?

「One for All All for One」

よく「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために」と訳されていたりしますが、平尾氏によると、それは誤りで、最後のOneはVictoryと解し、

「ひとりはみんなのために、みんなは勝利のために」と考えるのが正しいとの事。

つまり、全員で勝つために一人ひとりが全力で役割を果たせや!というのが正しい解法というわけ。みんなは一人のためには動かないよと。


で、このOne for All All for Oneっていうのが、今の人材採用には本当に必要であると思うわけです。
それはなぜかというと、

「人材採用は人事部だけでは戦えない。総力戦であたらないと、並の人材ですら確保しにくい」

という人材採用市場の厳しい状況があるからです。


そもそも人事関連職、思いの他、仕事量がはんぱなく多いです。
求人票の更新や、応募者からの問合せ対応などのオペレーション業務が非常に多く、採用企画やらマーケやら、本来時間をかけるべき所に時間をかけられないという現状があったり、そもそも応募数自体が少なくどうしよう?と頭を抱える方も多かったり。

自社サイトの運用・活用やネット広告での集客や、リファラル採用の活性化など、新しい手立てもやっていかなくてはならない。だれにも頼れないなら、一人で。


そこで、One for Allの登場なわけです。

そのOneとは・・・

【リクルーティングの専門家】

まず、僕みたいな専門家がいたほうがいいと思います。単に求人広告を取り扱っている代理店の営業さん~ではなく、さらに広い見識から、現状何が足りない~とか、何をしたほうがいいとか、いろいろなアドバイスがもらえます。場合によっては顧問契約をしたり、むしろ戦力として自社にスカウトしてしまってもいいと思います。

【人事以外の各セクションの仲間たち】

ようするに、現場の人たち。人事がリクルーティングで頑張っても、結局採用した人は現場で働くわけですから、そりゃあ現場の人たち自らアピールすると、ぜんぜん違うわけですよ。それに、例えば、経営者がら人材採用のオーダーがあったとします。そのオーダー要件が現場では実はぜんぜん違っていて・・・なんて事、よくありますから。
だったらもう、人材が欲しいなら直接言葉にしちゃってよ!というわけで、人事以外の各セクションの仲間たちの協力っていうのは超重要です。広告に出たり動画に出たり。SNS一緒に更新したり。お音頭をとるのは人事の人ではあるのですが、組織横断的な採用チームにした方が最終的にはいい結果になったりします。

【経営者(最終決定権者)】

自分の会社ですし、経営資源を獲得するわけですし、そもそも人材採用において、クローザーになる存在なのですから、そりゃあそこで「めんどくさいから、人事くんよろしく頼むよ、ていうか広告だしときゃなんとかなるよね?」とか言ってしまう経営者だったらアウトかと。なぜ人が欲しいか、自分の会社は何屋で何をしていて、どんなビジョンがあって~など、ちゃんと発信ができて、+経営者・人間としての魅力磨きをしなきゃいけません。


ようするに、関係者は全部巻き込んでいったほうがいいよという話。
そういう風なチーム採用というのが出来ていくと、

「あぁ、人を増やすのではなく、業務効率化や人を育てたりすれば解決できるよね」

とか

「辞める人が少なくなったよね」

とか

「社員の紹介(リファラル)だけで事足りるようになったよね」

とか

「 選考データの定量・可視化やPDCAの高速回転ができるから効率よくなるよね 」

とか

「求人広告なんて、もういらないよね。古いよね!」


ってなっていくと思います!


ぜひ、今こそ、One for All All for One!


ちなみに、平尾氏のリーダー論について書かれた記事は読むべきです。
合掌。



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