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Repair Studio

革靴を洗う

2016.10.26 00:00

こんにちは。

名古屋店の佐藤です。


10月も終盤、だんだん気温も下がってきました。

足元も衣替えの時期ですね。

オフシーズンの間仕舞ってあった靴を履く前に、あるいはこれから仕舞う前に靴を洗ってみるのもアリかも知れません。


そこで今回は革靴を水洗いする方法をご紹介いたします。


革靴も水洗いできるんです!


一般的に革靴に水は大敵というのが常識ですが、いくつかの点に注意すれば、必ずしもそうとは言えません。

洗う手順も割と簡単。

さっそく洗ってみましょう!

今回はサドルソープを使用してスムーズレザーを洗います。


①靴を水で濡らす

クリーナー等でホコリやおおまかな汚れを取ったあと、スポンジ等を使って靴全体を濡らします。

初めてのときは、ちょっとドキドキします(笑)。全体をまんべんなく濡らすのがポイントです。

(靴を水の中に沈めたくなるかも知れませんが、靴内部〜靴底の乾燥し難さ&乾燥後のメンテナンスのし難さを考えるとあまりオススメではありません。)


②サドルソープを泡立てる

水を含ませたスポンジでサドルソープを泡立てます。毛の硬すぎないブラシでもOK。


③泡で靴を洗う!

力を入れてゴシゴシする必要はありません。

やさしくクリクリしてあげましょう。


④泡を拭う

ジャブジャブすすがず、水を多目に含ませたスポンジやタオルで汚れを浮かせた泡を拭い取ります。洗い流さなくていいの?というカンジがしますが、サドルソープの成分が残ることで革のシットリ感が保てます。


⑤乾かします

新聞紙等を詰めて形を整え、風通しの良い日陰で乾燥させます。何回か新聞紙を取り替えてくださいね。日向でカピカピにならないように気を付けてください。


⑥お手入れしてください

1〜2日陰干しして湿り気が抜けてきたら、靴クリームでお手入れしてください。

靴底、特に革底は乾ききるのに時間がかかるので、仕舞うときは注意してください。カビの原因になります。


以上です!

慣れれば手順はいたってシンプル。


革は水に濡れると柔らかくなるので、靴の場合、型崩れの原因となります。また逆に、水分が蒸発する際に革の脂分も抜けてしまい、乾燥後は硬くなってしまいます。さらに染料や色素が片寄ることで輪ジミができたり、生皮の保存に使われた塩分が白く浮き出てきたりすることもあります。

サドルソープを使用することで、上記の不具合が出にくくなります。輪ジミや潮吹きを治すのにサドルソープで洗うのは有効です。


よかったら一度お手持ちの靴を洗ってみてください!


ただ、注意点として、、、

スエード・ヌバック等の起毛革にはサドルソープは使わないようにしてください。

また、爬虫類等のエキゾチックレザーやコードバンは水洗いは避けた方が無難です。

一部のデリケートな革も染みができたり、色が変わる可能性があります。


と、ここまで読んで「なんだよ、結局いろいろ難しそうじゃん!」とか、そもそも面倒だという方!

リペアスタジオでは、靴の水洗いも承ります。(一部店舗を除く。詳細はお近くのリペアスタジオにお問い合わせください。)

革用洗剤で洗浄後、オゾン乾燥機でしっかり除菌・消臭いたします。

たまには靴をクリーニングしてスッキリしてください、と宣伝でまとめて今回はおしまい!


お付き合いいただき、ありがとうございます。ではでは(^-^)/