掛軸古いんだけど。。。きれいにしたい
、
本日は、修復のお話です。
掛軸は、歴史が長いので、当然、古い掛軸は、かなりの量が流通しております。みなさんも、なんとなく、ボロボロの掛軸がすごいお宝だったなんて、話しは噂話でも聞いたことがあるかもしれません。…噂話はさすがにないか…
掛軸を新しく作るのも、表具師や掛軸師の仕事ですが、古い掛軸を残すのも、これまた、表具師の仕事です。
もし、仮に、みなさんのお宅に古い掛軸があって、ボロボロで治してみたいと思ったら、どうしますか?
やはり、近所の表具屋を調べで持って行くのではないでしょうか?
で、ここで、たくさんの方が悩むポイントです、持っていくのはいいけど、「敷居が高そう」「見積りしてもらって、すごい金額だったら・・」「断りにくそう・・」などなど、ネガティブな想像が頭を支配して、「まあ、別にすぐに必要でもないから今度でいいかな」となる人は、かなり多いはずです。
でも、最近では、インターネットを活用している表具屋さんも増えてきて、ある程度の情報をみることは、出来るようになりました、しかし・・・実は、修復に関しては、ほとんど、いくらぐらいかかるか、明確に金額を表示してあるお店は、まずないと思います。
これは、修復の特徴でもありますが、実際に掛け軸をみないと、どれくらいの金額がかかるのか、言えないものなのです、まあ当たり前といえば、当たり前ですが、逆に明示していても、必ず、ホームページのどこかに「実物を見せてもらえないと、正確な金額は出せない」と言われると思います。
もし、その注意書きもなく、金額を明示しているのであれば、それは表具屋さんではないかもしれません・・・
本来であれば、実際の作品を見て、「だいたいこれくらいの価格がかかります」と、なっても作業を進めるうちに、初見ではわからない、手間のかかる、作業が必要になることも多々あります、そんな時は、実際に追加料金として、見積りにプラスされることもあります。
ただ、プラスされる際には、ちゃんと、プラスされる旨、表具屋から連絡がくるはずです。
万が一こないで、勝手にすすめて最終的の請求金額が増えてしまうようなところは、頼むのをやめた方がよいでしょう・・・ってこれも、頼む前にわかることではないので、なかなか難しいですね・・・
それと、基本的には表具屋さんも追加の金額を、請求するのも忍びない。。なんて所もありますので、いや・・・ほとんどそうだと思いますので、見積もりの時には最悪の状態を想像して見積もりますので、見積りが高くなってしまうということにもなります。
そして、実際に作業を行って、最悪の状態でなく、普通に出来たとしても、見積もりに対して、「安くできたから、見積り金額から引くよ~」なんて、言ってくれる表具屋さんは、ごくごく一部であります。ただし、誤解をしてほしくないのですが、お安くする表具屋が良いということではありませんので、お気をつけください。
むしろ、安くするということは、自分の技術に自信がないかもしれませんからね・・・
これも一概には言えませんが・・・
微妙に話がづれそうなので・・・
そこで、本日のまとめとして、今回は、良い修復をしてくれる表具屋さんが、恐らくみつかる頼む際のポイントをまとめてみたいと思います。
※個人的見解に基づくものですので、ご注意ください、これを実践して失敗しても責任は取れませんのであしから~ず。
・相見積もり・・最低2件の表具屋さんに行ってください。
・お店の看板が、「掛軸、屏風」のみの所 内装、襖が書いてあるのは×です。
まだまだ、ポイントは沢山ありますが、少なくとも、この2つのポイントを押さえておけば、
価格の面と、技術の面で外れることはないと思います。
相見積りの際には、近所の表具屋さんと、インターネットで紹介している表具屋さんで、お見積りを取るのが良いと思います。
近所の表具屋がわからない場合は、日本かけじく協会へご連絡ください、お近くの、表具屋さんをご紹介いたします。