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Aroma homemade Basic knowledge

2021.03.05 05:00
SDGSでのアロマセラピー

アロマセラピーの実践には精油が基本となります。

精油(=エッセンシャルオイル)とは植物の花、葉、果皮、果実、心材、根、種子、樹皮、樹脂などから抽出した天然の素材です。

有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質でそれぞれ特有の芳香を持ち、水蒸気蒸留法、圧搾法などによって植物から抽出することができます。植物は、代謝産出物、排出物、フェロモン、昆虫の忌避剤などとして精油を産出すると考えられています。 各植物によって特有の香りと機能を持ち、アロマテラピーの基本となるものです。 


自然の恵みから作り出される精油を使用して自分や大切な人へのケアを行うアロマセラピー

SDGSの取り組みの中では

12:作る責任、使う責任

15:陸の豊かさも守ろう

の貢献となりますが、それ意外にも一つ一つの選択がその他の取り組みにも寄与していくことになっています。


精油を選ぶ基準

アロマセラピーでは100%植物から抽出された精油を使用しますが、「アロマオイル」などの製品名がついているものには、精油とは異なる類似品もあるので注意が必要です。


①BIO認定されているもの。

②製造過程においてReduce(リデュース) Reuse(リユース) Recycle(リサイクル)の3Rを満たしているもの。

③精油に表示されている情報に目を向けます。

④遮光ビンに入ったものを購入します。

精油は光や熱によって成分変化するので、遮光性のガラスビンに入っているものを選びます。

精油の取り扱い


手作りを始める前の基礎知識



薬局などで手に入る消毒用のアルコールでボトルや容器を消毒します。


消費期限切れ、開封した期日がわからないなどの精油や植物油は酸化が進み、トラブルの原因になります。水分を多く含む基材は特に傷みやすいので新しいものを使用します。


水分を含むもの・・・1〜2週間程度

植物油が中心のオイル、クリーム類:1ヶ月程度


精油は植物の芳香成分が高濃度に凝縮されたものなので、瓶の中の原液をそのまま使用したり、希釈率(使用する基材の量に対して精油が何%含まれているかを示すもの)が多すぎると肌トラブルを招くことがあります。


・希釈濃度目安ガイドライン

顔に使用する際:0.1~1%以下

身体に使用する際:1%以下

*使用する人の肌タイプ、体調、また使用する部位に応じて調整する。


精油瓶についているドロッパーから落ちる1滴は0.05ml

5mlの植物油に対して精油1滴が1%濃度と覚えておきましょう。


*光毒性(ひかりどくせい)

精油成分の一部には、日光などの強い紫外線に反応することによって、皮膚に炎症を起こすなどの毒性を示すものがあり、これを光毒性と呼んでいます。

光毒性をもつ可能性のある精油を日中に使用する場合は注意が必要です。

柑橘類の皮から圧搾法で抽出される精油

ベルガモット、グレープフルーツ、レモン、ライム、オレンジビター

セリ科の一部の精油

アンジェリカルート、クミン


スキンケア用に作る際

成分であるフロクマリンを除去したFCFタイプの精油を使用します。

また光毒性の原因となる成分は熱に弱いため、熱を加える水蒸気蒸留法であれば光毒性のある成分は抽出されない=光毒性がないとされています。

肌に刺激を与えるものがあり、高濃度で使うとかぶれや肌荒れの原因となる場合もあります。


*皮膚刺激

精油成分の一部には、皮膚表面から精油成分が浸透した時点で、皮膚組織や末梢血管を直接刺激し、炎症、紅斑、かゆみなどの反応を起こすものがあり、これを皮膚刺激と呼んでいます。これらの成分を含む精油を使用する場合は希釈率を一般的な濃度よりも低めにして使用します。

<皮膚刺激に特に注意が必要な精油の例>

イランイラン、ジャスミン、ティートリー、ブラックペッパー、ペパーミント、メリッサ

ユーカリなど