0から - 東北空手道場
2021.03.05 23:00
3月は卒業式など、別れの多い季節ではあります。
今までお世話になった方々へお礼をすると思います。
そしていろいろな思いを胸に新たな生活の一歩を踏み出します。
空手の稽古の際は「正面、先生、お互い」に、試合の場合は「正面、審判、お互い」に礼をして始まり、礼をして終わります。
「礼に始まり、礼に終わる。」
空手だけで無く、武道の世界でよく聞かれる言葉です。
儒教の中では「礼」とは、「人間の上下関係で守るべきもの」を指し、その根底には「人を敬う心」があります。
稽古や試合において、作法(約束事)を守り、相手への敬意を示すことが大事。
そして試合においては、それは勝ち負けよりも大事。
「karate begins with respect and ends with respect.」
ケニアの空手道場に出稽古をさせていただいた際、壁にかけられていた言葉です。
「礼」を「尊敬(をする)」という意味の「respect」にしています。
ただ形をすれば良いではありません。
敬意(心)を入れて、体(身)の動作で表して「礼」になります。
別れがあれば出会いもあり。
これからどんな人と出会えるか?
0からのスタートです!
コラム筆者・東北空手道場 松本隼也
「勇は優から」「自分を信じる」「やりきる」。この3つの道場訓にしています。なにもないひとりの「人間」として稽古する。シンプルですが、究極のセルフケアを実践する場になれるよう心がけた指導を目指しています。
仙台市太白区長町5-2-1 伊藤まるげんビル3F