スキル減衰の速度アップ(タスクがなくなる)_第190号
本日は、Forbesサイトから「AI研究の第一人者が予測する「組織と働き方」の未来」を引用させていただきます。第一人者とは、松尾豊先生です。オックスフォード大学准教授のマイケル・オズボーン氏が「日本の労働人口の49%がAIやロボットによって代替可能である」と述べていることはご存知の方も多いと思いますが、松尾先生は次のように述べております。
『職業がなくなるというより、タスクがなくなるということ。自動改札の登場で、切符を切るというタスクがなくなり、駅員の仕事も、乗客の案内や車両の安全な運行にシフトしている。』
なるほどなぁと思いました。
また、その記事では次のように述べておりました。
『技術の進展のスピードアップにより、一度身につけたスキルが減衰するスピードも速くなった。人生の最初の20年に学習した知識で、残りの40年間働くという、これまでのキャリアパスの常識は覆されようとしている。言い換えれば、必要な局面で学びなおすことさえ覚悟すれば、闇雲に不安になる必要もないということだ。自分への投資と回収のサイクルを、より短い期間で行えるようになればいい。』
さらに、なるほどなぁと思いました。
「一度身につけたスキルが減衰する」という発想をもっている方はどのくらいいるのでしょうか。私も感覚としてもってはいたのですが、上記のような言葉になるととても説得力があります。
そして、この「減衰するスピードが速くなった」とも述べております。
そのためには、必要な局面で学び直すことになります。
その学び直す場として機能していかなければならないのが、職業訓練ではないでしょうか。
当ブログ第188号では、「成長分野へ人材を移す」というタイトルで大内先生を引用したものを記述しております。あわせてお読みください。