ドイツのベルリンで活動するヴィブラフォン奏者【Masayoshi Fujita】の新作は、el fog名義のエレクトロニック・ダブの要素も取り入れた新作!
ドイツのベルリンで活動するヴィブラフォン奏者、作曲家【Masayoshi Fujita】
前作『Book Of Life』では、これまでと同様、ヴィブラフォンという比較的歴史が浅くオーケストラやジャズの世界ではどちらかというと影の薄い楽器にスポットをあて新たなサウンドを探求した作品でしたが、新作はより実験的なアプローチでエレクトロニクスとアコースティックサウンドの融合するel fog名義のサウンドが垣間見える作品。
高田みどりのミニマリズム、Mika Vainioのスタティックな雰囲気、To Rococo Rotの有機的な要素、Minotaur Shockの 牧歌的なエレクトロニクスなど、偉大なアーティストとの共通点を感じさせてくれます。しかし、それだけでなく現代音楽やクラシック/ア ンビエントや解体されたダブ・サウンド/コントロールされたノイズやジャズの断片などを大気中の静的な霧の中に蒸発させ、それらを 巧みに新しい音楽の形に変換し独自の音像を形成したのです。
「マリンバの弾き方はビブラフォンと似ているので自然と身につき、始めやすいのですが音の響きが全く違います。マリンバのバチは木で作られているのでビブラフォンよりも音域が広く、より多くの可能性を秘めた大きなサウンドパレットを提供してくれました。弓やマレットを 使って演奏したり、時にはエフェクトをかけたりしています。」
マサヨシ・フジタ
マリンバの軽やかな響きと温かな慈愛を感じさせるリードシングル”Thunder”は、アンナ・アフマートヴァの詩”You Will Hear Thunder”からインスパイアされた楽曲。MVはリョウ・ノダが監督し、兵庫県の新生活を取り巻く山の風景の中で撮影した映像を収録。