「啓蟄」 食材が乏しくなる春
まだまだ寒い朝晩。立派な霜柱が立ってます。
田舎の人は食べものにうるさい。と思います。
高級食材やレストランなどにうるさいという意味ではありません。
味噌や豆腐といった基本的な食材。果物や野菜などの青果。
どこのが美味しい、いつのが美味しい。どうやって作ると美味しい。
そういったことが話題になることがとても多いです。
食べ物は心身を豊かにしてくれるものだから、食べものにうるさいということはとても大事なことだと感じます。
食べものは自然や季節と直結してるので、2月、3月あたりが収穫できる野菜がなくてバラエティにかけてきます。
寒い地域なので、春一番に採れる葉物やエンドウなどは良くても4月末。
キャベツになると5月末までお預けです。
今の季節は豆などの乾物や、漬物などの保存食が主。
野菜は良くて芋類やだいぶ萎びてきた大根や白菜。
ひねて(古くなって)きた漬物を煮てみたり、切り干し大根を煮てみたりと色んな工夫をして食卓に並べます。
それでも
「あーーー、あんなに美味しかったお芋さんだけど、そろそろ飽きた・・・。
そろそろ緑の生き生きした味が食べたい!」
という気持ちになってきます。
春、待ち遠しい。山菜の強烈な味が恋しい・・・。
もちろん、現代のスーパーですからトマトだって、パイナップルだってあるわけですけどね。
やっぱり季節のものが美味しいから、冬に夏野菜は買いません。
意地といえばそうかもしれないけれど、地元の季節に体を合わせるからこそ季節の味に体が感動したりすると思います。
その感動するために、今は我慢の季節なんです。
冬の間は不在だった鳥たちが戻ってきて、とても賑やかな朝です。(冬の間はカラス、アオサギ、トンビ、タカぐらいしか見かけなかった)ビーチク、チュチュチュ、ピリリ!聞いてると気持ちが上がってくる!
ニンニクが育ってきて、根本にはじわっと草が生えてきました。さっそく草取り開始。通りがかりの人が畑を見て、私たちが何を取ったか分からないぐらいの大きさで草取り出来れば上々!
ま、分かってはいてもそのうちに草の成長スピードに負けるんですけど。