紙芝居舞台(木枠)の製作
紙芝居用の木枠を製作しました。
当庵では、昭和40年~50年代に発行されたB4サイズの紙芝居を26作品所蔵しています。
その26作品全て、50年位前に保育園で使用されていた物の様ですが、演出する紙芝居舞台(木枠)が無いことには役に立たないので、製作する事にしました。
(サイズ)
高さ 30.5㎝
横幅 40.5㎝
奥行き 5.25㎝
上には持ち運び用の取っ手を付けて、下には金具で倒れない様に安定させてあります。
側面の片方には紙芝居の取り出し口があり、逆側にはストッパーが付いています。
紙芝居の枠作りを始めるに当たり、寸法が判らずに苦労しました。
B4サイズの紙芝居を元に寸法取りしたので、市販の規格品とは若干大きさが異なると思いますが、使用するのに問題は有りません。
木材の寸法を間違えたり、金具用の切り込みを逆側に入れたり、失敗の連続だったので修復に苦労しました。
塗装からは比較的スムーズに行き、完成までに4~5日掛かりました。
表側の縁取りには、安価なB4サイズの額縁を利用しました。
木枠の溝に若干余裕があるので、作品カバーも同時に収納できたりします。
私が子供の頃に紙芝居屋(通称)のおじさんが、自転車の荷台に紙芝居の箱を載せて来て、子供向けに酢イカや飴などを売っていたのを、うっすら記憶しています。
場所によっては、決まった日に決まった場所へ来て、大勢の子供達が集まり紙芝居を見せた地域も有った様です。
昭和の子供達が、紙芝居屋のおじさんの周りに集まって紙芝居を見た記憶は、大概の高齢者には懐かしい想い出として、古き良き時代を象徴する光景でもあります。
古民家ギャラリー懐古庵では、今後、この紙芝居舞台(木枠)を使って色々子供向けに紙芝居の楽しさを伝えて行きたいと考えています。
26作品の紙芝居と一緒に紙芝居舞台も添えて置きますので、地元の方でご希望があれば貸し出しも致します。